2021/01/25

リクルートは女性の転職先としておすすめなのかを現役社員が解説

リクルートは女性にとって働きやすい社風・制度を整えていると一般的には言われています。今回は、現役リクルート社員の方に、実際にリクルートは女性の転職先として良い環境なのか、仕事と私生活のバランスをとることができるのかなどといった観点から解説していただきました。

リクルートは女性にとって働きやすい会社なのか?

リクルートと言えば、新卒市場・転職市場ともに一定の人気を博している企業です。給与条件もよく、加えて社風が自由で働きやすい環境であることがその一因ですし、特に女性が活躍しているという点を一つの強みとしています。ただし、一方でリクルートは「営業ノルマがきつい」「ゴリゴリの営業会社で労働時間が長い」といったネガティブな評判があるのも事実です。

そんな様々な評判がある中で、リクルートは実際に女性にとって働きやすい会社なのか、転職すべき会社なのかといったことをこの記事ではご紹介します。ただし、女性にとって働きやすいといっても、人によって働きやすさのイメージは変わります。ですので、この記事では下記の働く女性のタイプごとに、リクルートが転職すべき会社なのかをご紹介します。

・バリキャリ女子

・ワークライフバランス重視女子

・プライベート最優先女子

※本記事は現役リクルート社員の方による寄稿記事です。


参考:

株式会社リクルートの資産データ一覧|OpenMoney


参考記事:

リクルート社員の年収・資産データからリアルなお金事情を分析

リクルートへの転職を考えるなら知っておきたいこと【年収・各社の特徴・求める人材まで】

「バリキャリ女子」はリクルートに転職すべきか?

男性に負けないくらいに仕事量をこなしたい、結果を残して評価されたい。そう思って仕事に取り組んでいるバリキャリ女子にとって、リクルートは間違いなく転職におすすめの会社です。

その理由は、リクルートが男女問わずに実力主義であるからです。

リクルートは完全な実力主義の会社

リクルートでは、男性・女性にかかわらず、仕事へ取り組むスタンスや残した結果で評価されます。旧時代的な大企業であれば女性だと頑張っても評価されなかったり、男性以上の実績をあげたにも関わらず男性より評価や給与が低いといったケースもありますが、リクルートではまずそのようなことはありません。

逆にいうと、女性だからと甘やかされるような文化は全くありませんのでその意味ではきつさもありますが、仕事を通して成長したい、結果を残したいという方にとってはとても働きやすい環境ということができます。また、管理職や役員にも女性の社員が多くいるため、キャリアステップがイメージしやすいというメリットがあります。

リクルート出身の女性起業家も多数

人材輩出企業として有名なリクルートですが、上記の通り女性でも男性以上に活躍・成長できる環境であるため、リクルートを卒業した後にも活躍している女性起業家が多数います。有名なところだと下記のような方々です。

・経沢香保子氏(株式会社トレンダーズ代表取締役)

・小安美和氏(株式会社WillLab代表取締役)

経沢氏は2012年に当時最年少上場を果たした敏腕経営者、小安氏は2013年にリクルートジョブズの執行役員を務めた後、女性のキャリア支援事業を行うWillLabを立ち上げています。この他にも年代にかかわらずリクルート出身の女性起業家は多く、キャリアを重ねる上でリクルートが充実した環境であることがわかります。

「ワークライフバランス重視女子」はリクルートに転職すべきか?

次に、仕事だけでなく私生活とのバランス、すなわちワークライフバランスを重視する女性にとってのリクルートですが、こういった方たちにとってもリクルートは転職先としておすすめと言えます。

冒頭でも記載した通り、リクルートはもともと営業職が強く、深夜まで残業も当たり前の会社でした。しかし、2012年の上場を機にそういった働き方に対して見直しの声が上がり、現在では女性を中心として柔軟に働きやすい環境づくりが推進されています。

こういった取り組みの結果として、例えばですが、不動産情報サイトSUUMOを運営しているリクルート住まいカンパニーの2019年3月時点での正社員における女性比率は「68.5%」と、男性を大きく超えています。

リクルートは女性が働きやすい制度が揃っている

リクルートでの女性の働きやすさの理由の一つとして、リモートワーク制度があります。子どもがいる女性社員などはリモートワークを活用しての業務対応が認められており、またマネージャーとの会話の上で、時短勤務も可能です。

他にも、育休・産休制度も整っており、実際にこういった制度を活用される人、活用した上で現場に復帰して活躍する人も多数います。

リクルートは女性のワークライフバランスに理解がある

制度的に整っているかということ以上に女性の働きやすさに影響するのは会社の社風・周りの理解です。制度的には育休・産休は取れるものの、周りの理解が得られずに活用できないといったケースは往々にしてありますが、リクルートではそのようなことはまずありません。子供の急な発熱でリモートワークにならざるを得なかった社員に対して、周りがフォローしてくるケースなど、むしろ助けてあげないと、というスタンスで接してくれる社員が多くなっています。

ここではママ社員の話を中心に書いていますが、それ以外の女性社員、例えば結婚を控えていたり、今後の女性としてのキャリアプランに悩んでいる方にも、マネージャーは親身になって会話した上で、部署移動も含めた改善案を提案してくれます。例えば、営業をしながら並行して妊活をすることに難しさを感じている女性社員に対して、編集部への異動をサポートしてくれるケースなどもあります。

ワークライフバランスは前提、仕事でしっかりと成果を残した上で認められるもの、というのは当たり前ですが、リクルートではそういったライフスタイルを送れている社員を尊重する文化もあるので、仕事もバリバリ・私生活も生き生きと過ごしたい、という女性にとっては非常に働きやすい環境であると言えます。

「プライベート最優先女子」はリクルートに転職すべきか?

最後に、仕事は楽に適当にこなしてプライベート(私生活)を最優先にしたいという女性にとってのリクルートですが、こういった方にはリクルートはおすすめの環境とは言えません。ただし、内心そう思いながらリクルートに入社した結果、いい意味でリクルート色に染まるケースもありますので、転職先の一つとして考えるのは良いかもしれません。

リクルートは男女ともに仕事中毒の人が大多数

リクルートはよく意識が高い会社と言われますが、実際に働いてみると想像以上に仕事大好き・当事者意識が高い人が多いと感じます。飲み会でも仕事の話・クライアントの話などをよくしますし、仕事へコミットする情熱はかなり高いと言えます。ですので、自分は仕事なんてどうでもいい・私生活さえ楽しければそれでいいという方にとっては居心地が悪い環境と言えます。

また、リクルートの推奨するワークライフバランスの充実を曲解して、仕事は二の次でいい会社だと捉える方もいますが、これは間違いです。あくまで仕事で結果を残した上で私生活も楽しんでいる方が評価されており、仕事が適当な人間が周りから評価されることはまずありません。この点だけは、確実に認識しておきましょう。

リクルートに入社して考えが変わる可能性はある(実例多数)

上述した通り、リクルートは仕事を二の次に考える女性にとっては向いていません。ただし、もともとそういった考えを持っていたけれども、働いているうちに考えが変わっていく社員が多いのもまた事実です。これがある意味リクルートの社風の強さ・宗教的と言われがちな理由の一つなのかもしれません。

ですので、もしも今の段階ではそんなに仕事への注力は考えていないけれども少しだけ興味ある、くらいの気持ちであれば、転職を検討してみてもよいでしょう。

リクルートへの転職を考えるなら、目的を明確化しよう

リクルートグループは社員一人一人が何をしたいか、どうありたいかを踏まえた上で任せる仕事を決めています。

女性については、男性に比べても20代〜30代で結婚や妊娠・出産といった大きなライフイベントを迎える傾向にあるため、よりどういう働き方をリクルートでしたいのかということは採用においても、会社に入ってからも問われるケースが多くなります。したがって、リクルートへの転職を考えている女性は、そういったライフプラン・キャリアプランをしっかりと見つめ直した上で転職活動に取り組む方が結果的に良い形でリクルートでのキャリアを重ねることができるでしょう。


よく言われているリクルートの評判は間違っているケースが多いです。リクルートの評判の本当のところを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

リクルートの「間違った評判」を現役社員が解説


参考:

株式会社リクルートの資産データ一覧|OpenMoney


参考記事:

リクルート社員の年収・資産データからリアルなお金事情を分析

リクルートへの転職を考えるなら知っておきたいこと【年収・各社の特徴・求める人材まで】

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