2022/09/22

ダイレクト型(通販型)自動車保険のメリット・デメリットとは。注意点まで解説

ダイレクト型(通販型)自動車保険のメリット・デメリットについて解説します。保険料の安さから近年人気のダイレクト型自動車保険ですが、デメリットもあります。そもそもの自動車保険の補償内容について、代理店型自動車保険との違い、ダイレクト型自動車保険ならではの注意点についてまでわかりやすく解説しますので、参考にしてください。

自動車保険とは

自動車保険とはドライバーが加入する保険で、必ず加入しなければならない強制保険(自賠責保険)と任意で加入する自動車保険に分かれています。自賠責保険は被害者救済のための最低限の補償で、自賠責保険でカバーしきれない損害を補償してくれるのが任意保険(自動車保険)です。

参考記事:『自動車保険の種類とは。補償対象から注意点まで

ダイレクト型(通販型)自動車保険とは

ダイレクト型(通販型)自動車保険とは、ウェブサイトや電話などで保険会社と直接契約するタイプの自動車保険のことです(ネット自動車保険と呼ばれることもあります)。1996年にアメリカンホーム保険会社が日本で初めて通信販売で自動車保険を販売する認可を取得しましたが、それまでは代理店型と言って主に保険代理店を通して加入する自動車保険が主流でした。その後、テレビコマーシャルなどでも頻繁にダイレクト型の自動車保険の宣伝がされるようになり、現在では自動車保険のメジャーな選択肢の一つとなりました。

現在日本におけるダイレクト型自動車保険の代表的な企業はソニー損保・アクサダイレクト・SBI損保・イーデザイン損保・三井ダイレクト損保・チューリッヒ・セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)などで、ダイレクト型と代理店型の自動車保険で契約できる補償内容や特約などに大きな違いはありません。

参考記事:『自動車保険、代理店型とダイレクト型の違いとは

ダイレクト型自動車保険のメリット

1. 代理店型と比較すると保険料が安い

ダイレクト型自動車保険の一番のメリットは、代理店型と比較して保険料が安い傾向があるということです。ダイレクト型は代理店を通さず契約者と保険会社で直接契約を行うので、間に入る手数料が必要ありません。またダイレクト型は店舗を構えていないため、その分の人件費や賃料などを浮かせることができます。代理店型と比べると同じ契約内容でも年間数万円以上安くなることも多く、なるべく保険料を安くしたいという人にとってはダイレクト型自動車保険は有力な選択肢です。

2. 申込がインターネットで完結する

ダイレクト型自動車保険は電話かインターネットを通じて申込を行い、その後のやり取りもすべてインターネット上で行います。代理店型の場合は店舗やディーラーに何度か出向く必要があることを考えると、時間や場所を選ばずに申し込めるというのは忙しい人にとって大きなメリットです。

ダイレクト型自動車保険のデメリット

1. ある程度保険に関する知識が必要

自動車保険は他の保険とは少し異なり「対人賠償保険」「対物賠償保険」「車両保険」など複数の補償内容から必要な補償を選んで組み立てる必要があります。代理店型の場合は担当者がつくので必要な補償を教えてもらったり相談したりといったことが可能ですが、ダイレクト型の場合は自身で必要な補償内容を理解する必要があるというデメリットがあります。しかし代理店型の場合は担当者の言われるままに加入し、手厚すぎる保障内容になってしまっていたというケースもありますので、ダイレクト型にしろ代理店型にしろ、自身で知識を持っておくことは大切です。

2. 担当者に質問や相談ができない

「1. ある程度保険に関する知識が必要」にもつながりますが、ダイレクト型自動車保険は専任の担当者がつかないため、質問や相談がしにくいというデメリットもあります。しかしダイレクト型も相談専用ダイヤルを設けている場合が多く、専任の担当者というわけではありませんが質問など電話で相談することができます。細かい点まで担当者と確認しながら契約を進めたいという人以外はあまりデメリットには感じられないかもしれません。

3. 事故時の対応が代理店型と異なり手薄に感じる場合がある

事故を起こしてしまった際の事故対応については、基本的に代理店型もダイレクト型も違いはありません。しかし代理店型自動車保険の中には、事故を起こしてしまった際に代理店の担当者が事故現場に駆けつけてくれるというサービスを行っているところもあります。人によりますが事故時の対応としては代理店型の方が良いと感じる人もいるでしょう。緊急時には普段からお世話になっている人が傍にいてほしいと思う人にとっては助かるサービスと言えますが、代理店の担当者は示談交渉などなにか対応を行ってくれるわけではないため注意が必要です。


※事故対応を行う会社は代理店型と同じ場合もある

事故対応を行う会社は保険会社から依頼し提携していますが、ダイレクト型と代理店型で事故対応を行う会社が同じ場合もあります。例えば三井ダイレクト損保と三井住友海上火災保険・イーデザイン損保と東京海上日動・セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)と損保ジャパンはそれぞれ同じ損保グループなので事故対応を行う会社も同じです。ダイレクト型だから事故対応に不安があるという人もいるかもしれませんが、基本的には代理店型と対応は同じであり、特に心配する必要はありません。

ダイレクト型自動車保険の注意点

1. 保険会社選びは口コミも参考に

ダイレクト型自動車保険を選ぶ場合、自身で一から保険会社を選ぶ必要があります。保険会社を選ぶポイントはたくさんありますが、自動車保険の場合は事故対応力が高いかどうかが重要になります。保険の口コミサイトなどを参考に、実際に事故を起こしてしまった際の対応力も確認しておきましょう。

2. インターネットからの申込がお得

ダイレクト型自動車保険は基本的に電話かインターネットから申し込みを行うことができます。電話からの申し込みも可能ですが、多くのダイレクト型自動車保険にはインターネットから申し込みすることで保険料が安くなるというインターネット割引があります。割引の金額や割合は各社によって異なりますが、電話から申し込みしたいという強い希望がない限り、インターネットから申し込みを行うことをおすすめします。

3. 保険料の比較は一括見積もりサイトを活用しよう

ダイレクト型自動車保険を検討する場合、自分に合った保険会社がどこか、一番安い保険料で入れる商品はなにかといったことをすべて自身で調べなくてはいけません。そんな時におすすめなのが自動車保険の一括見積もりサービスです。一括見積もりサービスは、一度情報を入力するだけで複数の保険会社の見積もりを請求することができ、簡単に各社を比較することができます。納得できる保険選びのために活用するとよいでしょう。

ダイレクト型自動車保険のメリット・デメリットを理解しよう

ダイレクト型自動車保険のメリット・デメリットについて解説しました。自動車保険の有力な選択肢であるダイレクト型自動車保険は、自分で知識をある程度つけながら選択していく必要があります。過不足ない保障内容で加入できるよう、事前のリサーチはしっかり行いましょう。

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