2020/12/10

【初心者から中級者向け】投資・資産運用の本おすすめ9選

投資・資産運用のおすすめ本をご紹介します。これから投資を始めようという投資初心者・初級者から中級者向けに、古典的名著から最新の話題本、著名ブロガーの投資本まで幅広くレビューした上で、OpenMoney独自のランキングをもとにおすすめ本を選出しました。

投資初心者から中級者におすすめの投資本

投資初心者から中級者におすすめの投資本を紹介します。初心者向けに4冊、中級者向けに5冊紹介していますが、気になったもの・読みやすそうなものから読んでいって問題ありません。どれもそれ1冊だけで大切なことがほとんど網羅されている名著・良著ばかりです。今後もアップデートしていく予定です。

なお、本記事で紹介しているおすすめ本は、100冊以上の投資・資産運用関連本の中から、OpenMoney編集部が独自にランキング化したものです。選定にあたっては、OpenMoneyでの基本的な投資・資産運用に対する考え方も強く影響していますので、あらかじめご了承ください。特に、「短期間で大きく儲ける」といった類の本は選ばれていませんのでご了承ください。

(参考:『これから投資を始める人への17のアドバイス』)

投資初心者向け(4冊)

まずは、これから投資を始めようと考えている投資初心者におすすめの4冊をご紹介します。投資初心者ではなくても、あらためて資産運用・投資の基本的な考え方を見直したいという方があらためて読むのにもおすすめです。

橘玲『臆病者のための億万長者入門』

ベストセラー作家の橘玲の「臆病者のための入門」シリーズで、株だけではなく保険や年金、不動産(家を買うべきかどうかなど)、外貨までお金全般について幅広く解説しています。同氏の『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』も本書と似たような内容です。株について知りたければシリーズ第1段の『臆病者のための株入門』もあります。どちらもおすすめです。

Amazonで購入する

藤沢数希『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』

著名ブロガー藤沢数希のお金の入門書です。全体的に『臆病者のための株入門』や『臆病者のための億万長者入門』と似たような内容ですが、著者特有のシニカルな文章でズバズバと資産運用・投資の真実に切り込んでいきます。「シニカルに身もフタもなく」とは言っても、内容は極めてまっとうで妥当なものです。

Amazonで購入する

水瀬ケンイチ『お金は寝かせて増やしなさい』

こちらも著名ブロガーによる投資・資産運用の入門書です。著者の水瀬ケンイチは2005年より投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を執筆しており、長年のブログ執筆経験にもとづいているだけあって痒いところにまで手が届いた内容です。リアルな実体験も読みやすく、面白いです。

Amazonで購入する

柴山和久『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いたこれからの投資の思考法』

ロボアドバイザー大手のウェルスナビの創業者柴山和久による投資・資産運用の入門書です。「長期・積立・分散」が重要(=ロボアドバイザーだとこれが簡単にできる)という主張で、ロボアドバイザーを利用するのがいいかどうかは人それぞれになりますが、投資において非常に大切なことがわかりやすく書かれています。

Amazonで購入する

投資中級者向け(5冊)

次に、すでに投資を始めている中級者や、上記の初心者向けの本では物足りないという方へおすすめの5冊を紹介します。投資初心者には少しだけ難しい内容も含まれるかもしれませんが、こちらから読んでも問題ありません。世界を代表する名著が中心です。税制や具体的な商品名など、アメリカでの投資をベースに考えて書かれている内容も多いので、その点に関しては日本に置き換えて考えるように注意してください。とはいっても、投資における根本的な考え方についてはまったく問題ありません。(上記の初心者向けの本も、以下の本に影響を受けている部分がかなり大きいと言えます。)

チャールズ・エリス『敗者のゲーム』

全米累計100万部を超えるベストセラー。1985年初版で30年以上読み続けられている世界的名著です。(2020年12月時点での最新版は第6版)

最も簡単で効果的な投資手法は、インデックス・ファンドを用いた投資法だということがわかりやすく(ひらすら)説明されています。長期的な視点にもとづいたインデックス投資の有用性を一番理解できる一冊と言えます。

Amazonで購入する

バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー』

こちらも全米累計150万部を超えるベストセラー。1973年初版で、『敗者のゲーム』と並んで世界中で読み続けられている世界的名著です。内容も『敗者のゲーム』と同様、「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなものですが、なぜインデックス投資以外の投資手法がインデックス投資に劣るのかということデータを用いてかなり詳細に解説しています。『敗者のゲーム』よりもより中級者・上級者向けの本です。

また、現在最新版は第12版(2020年12月時点)で、最新の「インデックス投資以外の投資手法」についての記載が追加されたり、仮想通貨などについても触れたりと、時代に合わせてアップデートされていくのも面白いです。本書のファンの中には、新しい版が出るごとに購入する人も多いです。

Amazonで購入する

ジョン・C・ボーグル『インデックス投資は勝者のゲーム』

バンガードの創業者ジョン・C・ボーグルによる、インデックス投資がいかに優れたものであるかを解説した本です。結論としては、上記『敗者のゲーム』『ウォール街のランダム・ウォーカー』と同じで、市場全体に投資するインデックスファンドを永遠に(長期で)持つことが最も効果的で唯一の投資手法だと一貫して説明しています。

インデックスファンドの中でもとりわけ低いコストで運用するバンガード・グループの創始者ジョン・ボーグルの投資の哲学が理解できます。

Amazonで購入する

バートン・マルキール、チャールズ・エリス『投資の大原則』

『敗者のゲーム』のチャールズ・エリスと『ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールの二人による「長期投資のバイブル」です。長期に渡って投資によって資産を形成していくための「原則」をデータや事例にもとづいて解説しています。『敗者のゲーム』『ウォール街のランダム・ウォーカー』と大事なエッセンスは同じですが、簡素にわかりやすく記載されています。

Amazonで購入する

ジェイエル・コリンズ『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』

アメリカで人気のファイナンシャル・ブロガーによる、30の投資のアドバイスをまとめた本です。2011年に娘宛てに「お金と投資」についての手紙を書き、その内容をブログで発表したことで注目を浴びました。本書はその手紙をまとめたものです。娘に宛てたということで、非常にわかりやすい内容でかかれていますが、ドルコスト平均法ではなくて一括投資の方が良い、など奥の深いアドバイスも含まれています。

また、本書に出てくる商品は、米国で購入できるファンドが多く、税制面での話も含め、その点は日本人には少しとっつきづらいかもしれません。

Amazonで購入する

編集長ひとこと

OpenMoney編集長SHOです。

本記事で紹介している本は、どれも何回読み直しても意味のある名著ばかりです。投資を始めると、Twitterをはじめとしたインターネット上での情報で十分(あるいはそれだけしかしない)という方も非常に多いと聞きますが、投資・資産運用に関しては名著と呼ばれているものを読むのが一番だと思っています。

本記事で紹介している本は、OpenMoneyの資産運用・資産形成に対する考え方と極めて近く、どの本も、現時点でおいてはこれが正解だろうという主張をしているものばかりだと思います。

初心者向け・中級者向けと分けましたが、気になった本があればどこからでも読んでみて良いと思いますので、まずは1冊、是非手に取ってみてください。

HOME記事一覧Page Top