2021/11/12

ノンバンクで住宅ローンを借りるメリット・デメリットとは?

住宅ローンをノンバンクで借り入れるメリット・デメリットについて解説します。そもそものノンバンクと銀行との業務内容の違いから、ノンバンクと銀行の住宅ローンの金利や諸費用などの違い、住宅ローンを取り扱っている主なノンバンクについて、ノンバンクで住宅ローンを借りるのに向いている人まで解説しますので、参考にしてください。

ノンバンクとは

ノンバンクとは、主に融資のみを行う金融機関のことです。金融機関であることに間違いはないですが、銀行のようにお金を預けたりすることはできず、融資などの与信業務のみを行っています。様々な事業者がノンバンクを取り扱っており、それぞれに特徴や強みが違います。CMでよく見るような消費者金融も分類としてはノンバンクとなり、カードローンに強みを持っている事業者ということになります。(住宅ローンをメインで取り扱っているノンバンクは「モーゲージバンク」と呼ばることもあります。)

銀行とノンバンクは適用される法律が異なっており、銀行は「銀行法」、ノンバンクは「貸金業法」と呼ばれる法律が適用されます。貸金業法には総量規制という規制があり、融資の上限が収入の3分の1までと決められています。仮に年収が500万円だった場合、ノンバンクでは250万円までしか借りられないということです。しかしこの総量規制は住宅ローンには適用されないため、住宅ローンであれば年収の3分の1以上借りることも可能です。住宅ローンで借り入れできる金額に関しては、銀行もノンバンクもほぼ違いはないと言えるでしょう。

住宅ローンの借り入れに関しては、銀行系住宅ローンと手順はほとんど変わりません。ネット銀行ではないためどのノンバンクも実店舗を持っており、実際に店舗に相談に行き、審査を受けることで融資を受けることができます。

ノンバンクの住宅ローンの特徴

ノンバンクで選べる住宅ローンの特徴としては、ラインナップが少なく、全期間固定金利のフラット35が主な選択肢になっているという点があります。フラット35であれば他金融機関と大差ない金利となっていますが、ノンバンク独自の金利プランがある場合は他金融機関と比べて高い金利水準であることが多いです。なぜならノンバンクは銀行のように預金業務を行わないので、貸付賃金を調達するのにコストがかかるためと言われています。

住宅ローンをメインに扱っているノンバンク

ARUHI

ARUHIはフラット35を専門に扱っているノンバンクで、フラット35を用いた「ARUHIスーパーフラット」と呼ばれる独自のより低金利なプランも販売しています。住宅ローン専門のノンバンクとしては日本最大手で、フラット35の申込シェアとしては11年連続No.1となっています。

参考:ARUHI住宅ローン

クレディセゾン

クレジットカードで有名なクレディセゾンですが、こちらもフラット35を中心に住宅ローンを取り扱っています。セゾンカードの会員であれば事務手数料が優遇されるなどの特典があるため、カード会員の人は検討してみるとよいでしょう。

参考:セゾンの住宅ローン

日本生命保険相互会社

保険を扱っている日本生命保険相互会社も、住宅ローンを取り扱っています。ノンバンクとしては珍しくフラット35の取扱いはなく、独自の固定金利型・固定金利期間選択型・変動金利型の商品を販売しています。しかし変動金利型でも金利は1.20%~(2021年10月現在)と他金融機関と比べるとかなり高く、現状では日本生命で住宅ローンを選択する理由はあまり見当たりません。

参考:ニッセイ住宅ローン

ノンバンクの住宅ローンのメリット

審査のスピードが早い

ノンバンクの住宅ローンの審査は、他金融機関と比べて審査のスピードが早い傾向があるというメリットがあります。特にARUHIはHP上で事前審査最短1営業日、本審査最短3営業日と記載しており、業界一の審査のスピードを売りにしています。少しでも早い融資実行を求めている人にとってはノンバンクは魅力的な選択肢と言えるでしょう。

銀行よりも審査が通りやすい

ノンバンクの住宅ローンは他金融機関と比べて審査に通りやすい傾向があります。審査基準が大幅に緩いわけではないのですが、他金融機関が会社員であること(企業名や年収や勤続年数)を重視するのに比べ、ノンバンクの場合は自営業などの人でも審査に通ったという実績が多いようです。※どんな属性の人でも審査に通るわけではありません。

口座開設の必要がない

銀行で住宅ローンを組む場合、一般的にその銀行の口座開設を求められることが多いです。しかしノンバンクの場合、預金を行うことができないため口座開設の必要がありません。口座開設の必要がある場合、窓口に行ったり本人確認書類を提出したりと手間がかかりますがその手間がかからないのはノンバンクのメリットの一つです。

ノンバンクの住宅ローンのデメリット

金利が高い

ノンバンクで扱っている住宅ローンはフラット35が主ですが、それ以外のノンバンク独自の商品の場合他金融機関よりも金利が大幅に高いことがほとんどです。例えば、ニッセイ住宅ローンの場合、2021年10月現在の金利は以下のようになっています。

金利プラン 金利
固定金利型 4.76%(35年固定金利の場合)
固定金利期間選択型 2.92%(固定期間2年の場合)
変動金利型 1.2%

現在銀行系住宅ローンの金利水準が固定金利型:1.0~1.5%、変動金利型が0.38~0.5%ですので、かなり高い水準であることがわかるかと思います。ノンバンクでもフラット35であれば他金融機関とあまり金利水準が変わらないことが多いですが、それ以外の商品では金利の高さが大きなデメリットとなっています。

選べる商品が少ない

上記でニッセイ住宅ローンの金利について図にしましたが、ニッセイ住宅ローンのように独自の住宅ローン商品があるノンバンクは少なく、選べる商品の選択肢が少ないというのもノンバンクのデメリットです。特に、現在金利タイプで一番選ばれているのは変動金利ですが、変動金利で他記入機関と同じ水準の金利で借りられる商品があるノンバンクはほぼありません。フラット35以外の商品から住宅ローンを選びたい人にとっては、ノンバンクは選択肢に上がりにくいと言えるでしょう。

ノンバンクの住宅ローンに向いている人

自営業・非正規雇用の人

自営業や非正規雇用の人は、銀行系住宅ローンの審査では収入の安定性に不安があるという点から審査に通りにくい傾向があります。特にメガバンクは、会社員でない場合は審査に通るのは難しいと言われています。ノンバンクもすべての人が審査に通るわけではもちろんありませんが、自営業や非正規雇用の人も柔軟に審査を行い、融通が利きやすいという声が多くあります。もし自身の属性に不安がある場合は、ノンバンクの住宅ローンを選択肢に入れてみるとよいでしょう。

築古物件、再建築不可物件を購入したい人

中古物件(特に築古物件や再建築不可物件)の場合、新築物件と比べて住宅ローンの審査に通りにくい、または条件が悪くなりやすいと言われています。物件の資産価値を低く見積もられてしまうため、金融機関にとって融資の担保にならないと判断されるからです。しかしノンバンクの場合、物件の審査が銀行系住宅ローンほど厳しくないので築古物件や再建築不可物件でも融資を受けやすい傾向があります。物件の面で銀行系住宅ローンの利用が難しそうな人にとっても、ノンバンクの利用をおすすめできます。

フラット35の利用を検討している人

長期固定金利のフラット35の利用を検討している場合、ノンバンクも有力な選択肢となります。特にフラット35専門のARUHI住宅ローンは独自のフラット35利用プランを選ぶことができ、フラット35の金利としては他の金融機関と変わらぬ金利水準となっています。逆に、フラット35以外の商品を選びたい場合にはノンバンクの商品はあまり魅力的ではないと言えるでしょう。

とにかく早く融資を受けたい人

とにかく急いで融資を受けたい、審査の結果を早く知りたいという人にもノンバンクの住宅ローンは向いています。通常3週間~1ヶ月程度はかかってしまう審査ですが、ノンバンクであれば最短で1週間以内に審査の結果を出すことが可能です。もちろん書類の不備などがあると期間は長くなってしまいますが、審査のスピードを重視する場合はノンバンクを検討する価値はあるでしょう。

メリット・デメリットを理解しよう

ノンバンクの住宅ローンについて解説しました。ノンバンクの住宅ローンはフラット35以外のプランは特に金利の面で不利なので、「ノンバンクに向いている人」にあてはまらない人はあまり利用するメリットは見当たらないかと思います。しかし向いている人にとっては魅力的な選択肢ですので、メリット・デメリットを理解した上でよく検討するようにしましょう。

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