2021/11/12

ネット銀行で住宅ローンを借りるメリット・デメリットとは?

住宅ローンをネット銀行で借り入れるメリット・デメリットについて解説します。自宅からでも気軽に申し込めるネット銀行は、忙しい人にとって助かる存在です。ネット銀行の住宅ローンの特徴、メガバンクや地方銀行など店舗型金融機関との違い、利用する際の注意点まで初心者にもわかりやすく解説しますので、参考にしてください。

ネット銀行の住宅ローンとは

ネット銀行とは、従来型の銀行のように店舗を置かず、口座の開設や振り込みなどの取引きをパソコンやスマホで完結させることができる銀行のことです。店舗がないため、現金を出入金する際には提携している他行のATMを利用する必要があります。

かつて住宅ローンと言えば金融機関の店舗に足を運んで相談するのが普通でしたが、ネット銀行の住宅ローンの普及により、その姿は変わってきています。1都3県で住宅を購入した人を対象としたアンケート「第24回 不動産流通業に関する消費者動向調査(一般社団法人 不動産流通経営協会)」によれば、住宅購入の際にネット銀行を利用した人の割合は2019年度で24.0%となっています。今や4人に1人はネット銀行の住宅ローンを利用する時代です。

参考: 不動産流通業に関する消費者動向調査(不動産流通経営協会)

住宅ローンを取り扱っている主なネット銀行

銀行名 特徴 フラット35の取扱い 最新金利(2021年10月現在、変動金利の場合)
SBI住信ネット銀行 信託銀行大手の三井住友信託銀行が運営。ネット銀行の住宅ローン契約数一位 0.44%
ソニー銀行 電機メーカーのソニーが母体 0.457%
auじぶん銀行 KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資

0.41%

楽天銀行 国内ネット販売最大手の楽天が運営。ネット銀行としての口座保有数は日本最大 0.517%
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) 2000年に設立した日本初のネット銀行。2017年にYahoo!JAPANの子会社となる 0.38%

ネット銀行の住宅ローンのメリット

金利が低い傾向がある

ネット銀行は店舗を持たないため、店舗の維持費や人件費が抑えられ比較的低い金利で住宅ローンを借りられるというメリットがあります。2021年10月現在、主なネット銀行の住宅ローン金利(変動金利)は0.3~0.5%程度ですが、メガバンクの金利(変動金利)は0.475%となっています。あまり変わらないようにも思えますが、メガバンクの金利は様々な条件をクリアした場合の最低金利となっており、誰もがこの金利で借りられるわけではありません。

自宅ですべて完結できる

店舗型の金融機関で住宅ローンを利用する場合、店舗が開いている平日の日中に金融機関に何度か出向く必要があります。その点ネット銀行であれば、申込~契約まで一度も店舗に出向くことなく完結することができるため忙しい人にとっては大きなメリットとなります。また、地方銀行などでは住んでいる場所によって利用できる人が限られているケースがありますが、ネット銀行ではそのような制限はありません。全国どこでも、自宅から契約できるというのがネット銀行の強みです。

繰り上げ返済の手数料がかからない

資金に余裕ができた場合に行う繰り上げ返済の手数料が基本的に無料であるのも、ネット銀行のメリットの一つです。通常金融機関では繰り上げ返済を行う際に手数料が必要な場合がありますが、ネット銀行では一般的にその手数料がかかりません。また、保証料や印紙代など今まで当たり前のようにかかっていた諸費用を無料にしているネット銀行もあります。繰り上げ返済の手数料に関しては、近年店舗型の金融機関も無料で行えるところが増えてきてはいますが、その他諸費用に関してもネット銀行の方が費用を抑えられる可能性が高いでしょう。

ネット銀行の住宅ローンのデメリット

審査期間が長くなる傾向がある

ネット銀行の住宅ローンは、店舗型の金融機関と比べて審査期間が長くなる傾向があるというデメリットがあります。通常は3週間~1ヶ月ほどで審査が完了することが多いですが、ネット銀行の場合は平均して1ヶ月程度~1ヶ月半ほどかかるケースが多いようです。ネット銀行の場合書類をすべて郵送やWebアップロードなどで行うためどうしても時間がかかりやすいのと、提出前にその場で社員が書類をチェックすることができないので書類の不備が発生しやすいことが原因と言われています。ネット銀行を検討する場合は、あらかじめ時間がかかることを想定して余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。


審査基準が厳しい・融通が利きづらい

ネット銀行の住宅ローン審査は、一般的な金融機関に比べて審査の基準が厳しく、融通が利きづらいというデメリットもあります。担当者が個別の事情を勘案したうえで審査するといったことがネット銀行ではできないため、審査の柔軟性が乏しくなってしまうのです。審査の基準については著しく厳しいということはないのですが、画一的に条件で精査していく形になるため、他の金融機関であれば借りられる見込みがある人の場合でも、どこか一部分が審査に引っかかってしまい審査に通らないということが起こります。なにかしら属性に不安要素のある人の場合は、店舗型金融機関の方が個別の事情に対応してくれる場合もあるため、審査に通りやすいかもしれません。

窓口で相談ができない

審査に融通が利きにくいという点ともつながりますが、対面で話ができないというのはメリットにもデメリットにもなります。自宅ですべて完結する簡便さはありますが、なにか困ったことがあった際にすぐに相談できる先がネット銀行にはありません。ネット銀行の場合は対面店舗がない代わりに電話でのサポートを受けることは可能ですが、個別の担当者がつくわけではないので今までの背景を理解して並走してくれる人がいるわけではありません。この点はデメリットに感じる人とそうでない人がいると思いますが、相談したいときに電話だと嫌だと感じる人にとってはネット銀行は最善の選択肢とは言えないでしょう。

※「新生銀行」「イオン銀行」は種別としてはネット銀行となりますが、実店舗も持っています。窓口で相談したいという要望がある場合は、検討してみてください。

ネット銀行の住宅ローンに向いている人

平日に時間が取りにくい人

来店型の金融機関で住宅ローンを組む場合、数回は契約のために店舗に行く必要があります。仕事が忙しいなどで平日昼間に時間が取りにくい人にとって、ネット銀行はぴったりの選択肢です。

審査に不安な点が無い人

属性や信用情報などに不安な点が無い人にも、ネット銀行はおすすめです。ネット銀行は審査項目に応じて機械的に審査を進めるので、審査に問題が無い人であればスムーズに契約を進められます。逆に、勤続年数や年収が審査合格ラインに達しているか不安がある、一度だけカード支払いの遅延がある、などなにかしら不安な点がある場合は、個別の事情を聞いて融通を効かせてくれる可能性のある店舗型金融機関の方が、審査に通る可能性は高いと言えるでしょう。

審査に時間がかかっても問題ない人

審査に時間がかかる可能性があるというのがネット銀行の住宅ローンのデメリットですが、その点が気にならないという人にも向いています。例えば競合が多く早く契約しなくてはならない物件である、中古物件で早い決済を求められている、などの場合はネット銀行の審査期間の長さにより契約できなかったというケースも発生してしまいます。店舗型金融機関であれば、個別の事案に合わせて多少審査の速度を変えられる可能性もありますので、事情がある場合はネット銀行は避けた方が無難でしょう。

書類対応が苦ではない人

ネット銀行は書類のやり取りもすべて郵送かWebアップロードとなり、提出前に担当者に確認してもらうといったことができません。もちろんコールセンターで質問することもできますが、やはり直接確認してもらった方が誤りや記入漏れなどは見つけやすいでしょう。書類に不備があるとさらに審査に時間がかかってしまうため、多くの書類の確認・記入・見直しなどがあまり苦ではないという人の方がネット銀行の住宅ローンは向いています。1から担当者に並走してもらいたいという人であれば、店舗型の金融機関を選びましょう。

今や当たり前の選択肢となったネット銀行の住宅ローン

ネット銀行の住宅ローンについて解説しました。Webで何でも完結する現代では、住宅ローンもネット銀行を利用する人が増えてきています。デメリットもいくつかありますが、それが気にならない人であればとても良い選択肢の一つです。

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