2022/05/13

住宅ローン、ボーナス払いのメリット・デメリットとは

住宅ローンのボーナス払い(ボーナス併用払い)について解説します。月々の返済に加えてボーナスが出る月にまとまった金額を返済するボーナス払いには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。毎月払いとの仕組み・利息の違いや、ボーナス払い利用時の注意点、支払い方法の変更についてまで解説しますので、参考にしてください。

住宅ローンのボーナス払いとは

住宅ローンの返済方法には、毎月一定額を支払う「毎月払い」と、毎月の返済に加えてボーナス時(年2回)にまとまった金額を増額して返済する「ボーナス払い(ボーナス併用払い)」があります。ボーナス払いの返済額は、住宅ローン契約時に総返済額に対する割合として決めるのが一般的です。総借入額に対してボーナス払いができる割合は金融機関によって異なりますが、上限は総借入額の40%~50%と設定している金融機関が多いようです。

モゲチェックが2021年6月15日〜2021年6月21日に住宅ローン返済中の30〜50代男女461名にアンケートを行ったところ、ボーナス払いを選択している人は35.6%と、全体の3割超の人がボーナス払いを利用していることがわかります。

この記事ではボーナス払いのメリット・デメリットと、ボーナス払いを利用する上での注意点を解説します。

参考:新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響(モゲチェック)

住宅ローンのボーナス払いのメリット

1. 月々の返済額を少なくできる

住宅ローンをボーナス払いにするメリットは、月々の返済額を少なくできるという点です。毎月払いに加えて年2回のボーナス時に返済額を多くすることで、月々の返済額を安く抑えることができます。とにかく毎月の出費をできるだけ抑えたい人や、他のローンがある人などにとっては、月々の返済額を軽減できる有効な方法であると言えるでしょう。

2. 返済期間を短縮できる場合も

もし毎月払いのケースと同じ月々の支払い額で、プラスしてボーナス払いを行った場合には借入元本が減っていくスピードが毎月払いのみの場合と比べて早く、返済期間が短縮できることがあります。毎月払いにプラスして返済を行う方法には他にも繰り上げ返済がありますが、繰り上げ返済を行うには金融機関によって手数料がかかります。ボーナス払いは、手数料をかけずにより多くの返済を行っていくことのできる効果的な方法です。

住宅ローンのボーナス払いのデメリット

1. 利息が高くなる場合がある

ボーナス払いのデメリットとして、利息の支払い金額が増え総支払額が高くなる可能性があるという点があります。ボーナス払いを選択し月々の支払い金額を少なくしていた場合、ボーナス払いを行う月以外の元金の減りが遅くなり、結果として総支払額が多くなる可能性があります。超低金利である今はそれほど気にならない金額かもしれませんが、今後金利が上がってくればその分金額が大きくなりますので注意しましょう。ただしこれはボーナス払いによって月々の支払い金額を少なくした場合のみのことで、メリットのところに記載したように月々の支払い金額を変えずにボーナス払いも追加した場合は返済期間が短くなる可能性があるため、そのような場合には総支払額は減る可能性もあります。

返済計画のシミュレーションは金融機関でも行えますが、ボーナス払いを利用した場合としなかった場合で支払い総額がどう変化するのか、自分でも以下サイトなどを参考にシミュレーションを行ってみることをおすすめします。

参考:住宅金融支援機構『返済計画比較シミュレーション

2. ボーナスが出なかった場合のリスクが大きい

ボーナス払いの最大のデメリットとして、ボーナスが想定通り出なかった場合のリスクが大きいという点が挙げられます。様々な事情で例年通りボーナスが出なかったとしても、半年に一回のボーナス払いは支払わなければ支払遅延となってしまうため債務者にとっては大きな負担となる可能性があります。元々年収の高い人や、ボーナスが安定的に出る可能性が高い公務員の人などはリスクが少ないですが、それ以外の人の場合はボーナス払いは慎重に設定する必要があります。

3. 定年後もボーナス払いをやめることができない

ボーナスが出なかった場合のリスクに加え、ボーナス払いを利用する際は定年後の支払いに関しても考えておかなければいけません。住宅ローンの返済期間を定年退職後も続くように設定している場合は定年退職後もボーナス払いは続くため、現役時代からボーナス返済のための原資を貯蓄しておく、または退職金などで残債を一括完済するなどの対応を考えておく必要があります。

返済の途中でボーナス払いをやめて毎月払いに変更できる場合もありますが、中には支払い方法の変更ができない金融機関や、支払い方法の変更に手数料がかかる金融機関もあります。定年退職後もローンの返済が滞らないように、ボーナス払い分の金額については前もって考えておきましょう。

住宅ローンのボーナス払いの注意点

1. ボーナス不支給の場合を想定して返済計画を立てる

ボーナスは毎年安定して支給されればよいですが、そうならない可能性も充分にあります。ボーナス返済を利用する場合は、ボーナス減額や不支給の場合も想定して返済計画を立てる必要があります。具体的には、ボーナス返済を利用して月々の返済額を減らした場合は減らした分他でお金を使ってしまうのではなく、ボーナス減額や不支給時に備えて計画的に貯蓄を行うようにしましょう。

そもそもボーナスの支給が不安定だという人は、ボーナス返済を利用するのではなく毎月払いのみに設定し、ボーナス支給時や余裕ができた時だけ繰り上げ返済を利用する方が効率的に安定して返済ができる可能性もあります。ただし繰り上げ返済は金融機関によって手数料がかかることもありますので、よく確認してから検討するようにしましょう。

2. 想定ボーナスの3割以下で設定する

ボーナス払いの注意点は、なんといってもボーナスに頼り過ぎないことです。住宅ローンは返済額も返済年数もその他のローンと比べて圧倒的に多く、健全な返済計画を立てないとせっかく手に入れたマイホームを手放すことになりかねません。ボーナス払いを利用する場合は想定ボーナスの3割以下の金額で設定し、返済が「ボーナス頼り」にならないよう注意する必要があります。基本的には公務員や年収1,000万円以上で安定しているといった人以外はボーナス払いを設定せず、余裕のできたときに繰り上げ返済を利用する方が健全な返済となる可能性が高いでしょう。

3. 支払い方法の変更は借り換えが必要な場合も

ボーナス払いの支払いが苦しくなってきたので支払い方法を変更したいと思った時に、金融機関によっては支払い方法の変更ができない、または手数料がかかるという場合があります。また手数料なく支払い方法を変更できる場合でも、審査期間が必要になりすぐには変更できない場合もあります。支払い方法の変更ができない金融機関の場合は、ボーナス払いをやめるには借り換えを行って金融機関を変えるしか方法がありません。ボーナス払いを検討している人は、支払い方法の変更が柔軟にできるかどうかもあらかじめ金融機関に確認しておくとよいでしょう。

ボーナス払いは慎重に利用しよう

住宅ローンのボーナス払いについて、メリット・デメリットと注意点を解説しました。約3割の債務者が利用しているボーナス払いですが、その割合は年々少なくなってきているようです。ひと昔前と比べると安定してボーナスが出る企業も少なくなっている現在、ボーナス払いの利用には慎重な検討が必要です。

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