2022/01/12

医療保険の掛け捨て型と貯蓄型の違いとは。メリット・デメリットから選び方まで

医療保険における、掛け捨て型と貯蓄型の違いについて解説します。医療保険は、支払った保険料が手元に戻ることがあるかどうかによって貯蓄型と掛け捨て型に区別されています。2つの保険の違いから、それぞれのメリット・デメリット、どちらのタイプの医療保険を選ぶべきかという点までわかりやすく解説しますので、参考にしてください。

掛け捨て型の医療保険とは

掛け捨て型の医療保険とは、解約返戻金や還付金などがなく、支払う保険料を保障のみに充てるタイプの医療保険のことです。貯蓄型と比べると保険料が安く、保障もシンプルであるという特徴があります。

掛け捨て型の医療保険の中には終身タイプと定期タイプがあり、終身タイプの場合は生涯に渡って保障が続き、定期タイプの場合は5年や10年などの満期を迎えた後、更新することで契約を継続することができます。

医療保険は掛け捨て型が多い

一般的な医療保険は掛け捨て型がその多くを占めており、貯蓄型の商品数は現状それほど種類が多くありません。医療保険の主流は掛け捨て型なので取り扱う保険会社や商品数が多く、新商品も年々増えてきています。

貯蓄型の医療保険とは

貯蓄型の医療保険とは、病気や怪我によってかかる医療費を保険金として受け取れる基本的な医療保険の仕組みに加えて、あらかじめ定められた要件を満たした際に、貯蓄部分として積み立てていた保険料が給付金として支払われるタイプの医療保険のことです。貯蓄型の医療保険で受け取れる給付金には大きく分けて以下の3種類があり、それぞれの商品によってどのタイプの給付金が受け取れるのかが異なります。

お祝い金タイプ

3年や5年など一定年数を健康な状態で経過するごとに少額の保険金を受け取れるのがお祝い金タイプです。金額は大きくないですが数年ごとにお金がもらえるので、様々な費用として使うことができます。ただし、お祝い金を受け取るには病気や怪我などにより入院給付金などを受け取っていないことが条件となっている保険会社が多いため加入者全員が受け取れるわけではありません。

リターンタイプ

2つ目のタイプとして、一定の年齢まで保険料を支払い続けることで、これまで支払った保険料が戻ってくるリターンタイプの医療保険があります。商品によって異なりますがだいたい55~70歳くらいの間でリターンを受け取るタイミングを設定することができ、保険料の払込期間が長いほどまとまった給付金を受け取ることができます。このタイプであれば途中で病気や怪我などで給付金を受け取った場合もリターンは0にはならないことが多いですが、給付金を受け取った金額に応じてリターンも減額されます。

解約返戻金タイプ

3つ目のタイプが、医療保険を解約した際解約払戻金が支払われるタイプの医療保険です。希望するタイミングで保険を解約することで、契約期間と払込金額に応じた払戻金を受け取ることができます。このタイプであれば契約期間と払込金額に応じて返戻金が決められるため、もし途中で病気や怪我により給付金を受け取っていたとしても返戻金の金額が変わることはありません。しかし解約してしまうと保障も終了してしまうので、もし医療の保障を引き続き受けたい場合はまた新しい保険に入りなおす必要があります。

掛け捨て型医療保険のメリット

1. 保険料が安い

掛け捨て型の医療保険は保障のみに特化しているため、保険料が貯蓄型と比べると安いというメリットがあります。保険料が安くても貯蓄型と比べて保障内容が薄いというわけではありませんので、保険はなるべく安い金額に抑えたいという人にとっては掛け捨て型がおすすめです。

2. 保障内容がシンプルでわかりやすい

掛け捨て型は保険期間が決まっている定期保険の種類も多く、一つ一つの商品の保障内容がシンプルで分かりやすいので自分に合った保険商品を選びやすいという点もメリットです。例えば他の医療保険にも入っているけれど働き盛りの期間だけ保障を追加したい、などという場合には掛け捨ての定期医療保険がぴったりです。ライフステージに合わせて自由に設計しやすいというのも掛け捨て型の医療保険の特徴と言えるでしょう。

3. 柔軟に見直ししやすい

掛け捨て型の医療保険には解約返戻金やお祝い金などがないので、保険を継続するのも解約するのも柔軟に見直ししやすいというメリットもあります。保険というのは年齢やライフステージが変われば必要な保障内容も変わるため、定期的な見直しが必須となります。貯蓄型医療保険の場合はお祝い金や解約返戻金の存在が嬉しくもありますが、見直しすべきタイミングにしにくくなってしまう可能性もあります。掛け捨てであるが故に見直ししやすいというのは大きなメリットです。

4. 種類が多く、自分に合った商品を選びやすい

医療保険は前述した通り掛け捨て型の方が種類が多く、年々新しい商品も発売されています。定期保険から終身保険まで様々なタイプの保険があるので、自分の足りない保障を埋めるための商品が見つかりやすいというメリットもあります。医療は日々進歩しており、治療方法も日々新しいものが出てきています。そのような新しい治療方法に対して保障してくれる商品でまず出てくるのは掛け捨て型であることが多いため、掛け捨て型の医療保険の方が最新の治療方法に対応していることが多いようです。たくさんの種類の中から自分に合った商品を選びたいという人の場合は、掛け捨て型の医療保険がおすすめです。

掛け捨て型医療保険のデメリット

1. 保険料が全額掛け捨てになってしまう可能性もある

掛け捨て型医療保険はお祝い金や還付金などがないため、病気や怪我をしない限りは給付金を受け取ることができず、もし健康なまま過ぎてしまうと保険料が全額掛け捨てになってしまうというデメリットがあります。健康であることは素晴らしいことですが、保険料を払っている立場からするともったいないと感じる人もいるかもしれません。

貯蓄型医療保険のメリット

1. 貯蓄と保障を両立することができる

貯蓄型医療保険のメリットは、貯蓄と保障の両方を叶えることができるという点です。一定の保障を担保しつつ、支払った保険料は掛け捨てにならずなんらかの形で給付金として手元に戻るというのは加入者からすると魅力的と言えるでしょう。

例えば、東京海上日動あんしん生命の『メディカルKit R』という商品では、入院給付金を受け取らなかった場合には払い込んだ保険料の全額を、なんらかの給付金を受け取った場合でもその差額分を払い戻してもらうことができます。貯蓄型の生命保険(死亡保険)と違って払い込んだ保険料以上の金額が戻ってくることはほぼないですが、支払った保険料が無駄にならず貯蓄の役割も果たしてくれるというのは大きなメリットです。

参考:東京海上日動あんしん生命『メディカルKit R』

2. お祝い金などのために健康を意識することができる

貯蓄型医療保険の代表的な給付金として、3年ごとや5年ごとなど一定期間の間に入院給付金などを受け取らなかった場合に受け取れる「お祝い金」があります。掛け捨て型であれば健康な状態なままだともらえるお金は一円もありませんが、健康でいたからこそもらえるお金があるというのは貯蓄型医療保険のメリットです。「お祝い金があるからこそ健康を意識していられた」と言う人も意外と多く、保険の思わぬ良い役割となっている可能性があります。

貯蓄型医療保険のデメリット

1. 保険料が高い

貯蓄型医療保険のデメリットは、何と言っても保険料が掛け捨て型と比べると高いということです。商品によりますが、貯蓄型の医療保険の中には掛け捨て型と比べると月々の保険料が2倍程度になるものもあります。貯蓄型の医療保険は長く継続するほど戻ってくる金額が大きくなるので、長い期間高い保険料を払い続けられるかどうかというのは加入前にしっかり検討しなくてはいけません。

2. 途中で解約してしまうと戻ってくるお金が極端に少なくなる場合もある

貯蓄型の医療保険は、早期に解約しにくいというデメリットもあります。10年や20年のある程度長い期間加入していれば解約返戻金もまとまった金額になる可能性がありますが、もし加入後早期にライフステージが変わって保障内容が合わなくなってしまい解約するような場合、ほとんどお金が戻ってこず今まで支払った保険料が無駄になってしまう可能性があります。掛け捨て型医療保険であれば戻ってくるお金を気にせず柔軟に解約することができますが、貯蓄型医療保険はそのようなわけにはいかないので、加入するかどうかはより慎重に検討する必要があると言えるでしょう。

3. 選択肢が少ない

医療保険は掛け捨て型が主流であるため貯蓄型医療保険の選択肢は少なく、自分に合った商品を選びにくいというデメリットもあります。特に持病があったり健康に不安がある人の場合、貯蓄型医療保険の選択肢はあまりないのが現状です。保険会社によっては取り扱っていないところもありますので、自分が望む保障内容の貯蓄型医療保険があるかどうか、事前によく確認するようにしましょう。

どちらを選ぶべきか

掛け捨て型医療保険と貯蓄型医療保険の特徴やメリット・デメリットを見た上で、自分はどちらを選んだらよいのか迷う人もいると思います。自身の年齢、健康状態、ライフステージにもよりますが、主にそれぞれの医療保険に向いているのは以下のような人になります。

掛け捨て型医療保険に向いている人

・保険料の支払いを最小限に抑えたい人

・子供が大きくなるまでなど、ある一定期間だけ保障が必要な人

・保険をこまめに見直し&最新商品と比較したい人

・持病や健康に不安がある人

掛け捨て型の場合はシンプルな保障内容であれば月数百円程度から加入することができるため、家計への負担を最小限にすることができます。また、持病や健康に不安がある人の場合貯蓄型医療保険は選択肢がほとんどないため、掛け捨て型から自身に合った緩和型の商品を選ぶとよいでしょう。

貯蓄型医療保険に向いている人

・掛け捨て型と比べて高い保険料でも長い期間払い続けられる人

・今後ライフステージの変化があまりなさそうな人

・自力での貯蓄が苦手な人

・健康状態に自信がある人

貯蓄型医療保険は商品によっては月1万円以上の保険料となるため、10年単位で支払いを続けられる余裕のある人に向いています。また、強制的に引き落としされ時期がくれば戻ってくるお金があるため、自力での貯蓄が苦手だという自覚のある人にも向いています。

メリット・デメリットを理解しよう

医療保険の掛け捨て型と貯蓄型の違いについて解説しました。それぞれにメリット・デメリットがあり向いている人も異なるため、よく理解し自身に合った商品を選ぶようにしましょう。

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