ダブルインバースの失敗で「まだはもうなり」を実感【個人投資家九転十起#01】

新卒では銀行、その後人材系ITベンチャーに転職し、現在はリクルートキャリアでサービス企画の仕事をしています。

2020年に30歳になったのですが、たまたまその年に入籍、持ち家の購入という大きめのライフイベントを迎えました。

奥さんも働いており、いわゆるDINKsです。

持ち家購入は新型コロナ前の2020年2月初旬だったのですが、その後在宅勤務で家にいる時間が伸びたため、いいタイミングで買ったなと思っています（笑）。

自分の年収が約800万円、奥さんの年収が約500万円です。

食費は奥さん持ち、住宅ローン返済などは自分持ちといった分担が生じていることを前提にキャッシュフローをご覧ください。

毎月の給与は各種支出と自社持ち株購入で消え去り、賞与分をそれ以外の現金保有や運用資産増加に充てています。

現在の資産状況は以下の通りです。

その他金融資産の内訳は、

・VOO：1,200万円

・自社持ち株：50万円

・つみたてNISA：100万円（eMAXIS Slim先進国株式）

・個別株お遊び枠：250万円

で、株式・投資信託で1,600万円です。

また、2020年2月に購入した持ち家の住宅ローンが6,000万円あります。（2020年2月借入/35年/変動0.51%/元利金返済年間192万円）

不動産以外の流動資産で2,200万円ほどありますが、その内訳は以下の通りです。

・給与収入から貯めた金額が900万円

・前職の人材系ITベンチャー企業が売却（M&A）された際の自社株のキャピタルゲインで1,000万円

こうしてできた2,000万円弱の種銭を下手の横好きで運用しており、含み益や実現済み利益が300万円ほどあるイメージです。

資産運用は株式メインでやっています。

特に資産運用のゴールは設定していません。

「○歳までに1億円つくる」みたいな話もありますが、先が長すぎるのと、自分でコントロールできない要素ばかりなので意識せず気楽にやっています。

ゴールを意識しすぎると、タイムリミットが迫ってきてゴールの達成が難しくなってきた場合に、過大なリスク取ってしまって破滅、みたいなことにもなりかねないですし（笑）。

自分はセンスがなく未来予知もできないので、タイミングは（なるべく）考えないようにしています。そのため基本的には指数のバイ&ホールドです。

ただそれだけだと面白くないので、300万円以内くらいの小さな玉で個別株もやります。最近だとワクチン株など、用法用量を守れればそういうスパイスもあっていいかなと思っています。

「数十年後のためにカネを積んでおく」こと対してネガティブです。

そのため、年金保険やiDeCoはやりません。

家系的にあまり長生きできないような気がしていて、そのせいかもしれません。

最近だと、2020年3月に日経ダブルインバースで500万円が2週間で800万円以上まで増えたことがありました。毎日SBI証券の画面をリロードするたびにお金増える、すごい、というおかしな状況で、自分に投資の才能があるんじゃないかと勘違いしそうになりました。

その後、「まだ上がるはず・・・」と欲をかいた結果、利益確定のタイミングを逃し、マイナス7万円で着地しました。これは才能ないですね。

未来のことはわからない、ゆえに当てにいってはいけない、ということを学ぶよい機会になりました。（あと、ダブルインバースはあまり筋のいい商品ではないですが、勝負するにしても1〜2週間の短期でケリをつけるべきという学びもありました。）

こうした経験が、上述の資産運用基本方針につながります。

投資詐欺のニュースなどを見ていると、月利10％とか意味不明なリターンを掲げたものに引っかかっている人がいることに驚きます。

ノーフリーランチ、あなたがそのリターンを得られる根拠は何か、冷静に考えられる人間でありたいと思っています。

OpenMoney編集長SHOです。

まずは、30歳で2,000万円以上の資産を貯めているのはすごいですね。1,000万円程度はITベンチャーの売却によるキャピタルゲインとのことですが、それ以外でも、日々の生活から1,000万円近く貯めてきたのは、堅実な生活をしていることがうかがえます。

資産運用のゴールは特に設定していないようですが、それにもTさんの明確な意志のもと、あえて設定する必要はないというのがうかがえます。年金保険やiDecoはやらない、というのも同様です。日経ダブルインバースでの経験も、非常に良い学びの機会だったと思います。基本的には指数（VOOやeMAXIS Slim先進国株式）のバイ&ホールドをしつつ、「面白さ」のために金額を決めて個別株の売買もする。お金と上手に向き合っていると思います。ありがとうございました。