2022/06/24

20代金融資産1,000万円超の家計簿【独自調査】

20代で1,000万円を超える金融資産を保有するOpenMoneyユーザーの、キャッシュフロー(家計簿)・ポートフォリオ・資産形成の流れなどを紹介します。

全員年収800万円未満、黒字のキャッシュフローを貯蓄・投資へ

今回紹介する20代金融資産1,000万円超の方々は、全員が年収800万円未満ながら、勤務先の制度も利用しながら毎月10万円以上のキャッシュフロー黒字を積み上げて、貯蓄や投資に回しています。

この記事で取り上げる方々の概要

年齢 勤務先 年収 金融資産
27歳 BMW Japan 700万円 1,100万円
29歳 ボッシュ 530万円 1,640万円
27歳 日本郵船 700万円 2,000万円
27歳 NTTドコモ 600万円 1,075万円
27歳 GEジャパン 790万円 1,860万円
27歳 日本生命 600万円 1,520万円
27歳 NTT西日本 500万円 1,630万円

27歳 独身 BMW Japan 金融資産1,100万円

サマリー

・社会人2年目までは貯蓄ほぼゼロ、3年目から資産形成をスタート

・月25万円+賞与を投資に回す。投資先はS&P500連動のVOO一本

・コロナバブルもあり、2021年10月に金融資産1,000万円を超える

本人および世帯年収

本人年収 700万円
配偶者年収 -

金融資産ポートフォリオ

円預金 50万円
外貨預金 350万円
株式・ETF・投資信託
700万円

毎月のキャッシュフロー

■手取り金額
40万円
住居費
6万円
食費など 9万円
■余剰金額
25万円

(本人コメント)

新卒2年目までは貯金もほぼゼロに近く、3〜4年目から貯蓄や投資、いわゆる資産形成に着手しました。
4年目の途中で金融資産総額500万円ほど、そこからコロナバブルの株高もあり2021年10月頃には1,000万円に到達しました。

一時期IT系の副業をしていたときもあり、その際には月10〜15万円くらいの副収入があったのでそれも投資に回しています。

毎月25万円くらいプラスになっているのと、加えて賞与分100万円ほどはまるまる投資に回しています。
投資先はS&P500に連動するVOOだけですね。

お金について考えるのは好きで、金融資産の残高は毎月記録しています。

29歳 配偶者あり ボッシュ 金融資産1,640万円

サマリー

・新卒1年目の夏頃から資産形成をスタート

・当初は月5万円+賞与を投資、現在は月15万円ほどまで入金できるように

・運用資産の半分が米国ETF、残りは高配当株式やスイングトレードに回す

本人および世帯年収

本人年収 530万円
配偶者年収 500万円

金融資産ポートフォリオ

円預金 100万円
外貨預金 80万円
株式・ETF・投資信託
1,450万円
暗号資産 10万円

毎月のキャッシュフロー

■手取り金額
22万円
住居費
2万円
食費など 5万円
■余剰金額
15万円

(本人コメント)

新社会人になったタイミングでは学生時代のバイト代の貯金が40万円ほどあったくらいです。

夏頃にSBI証券に口座を開いて10万円くらいのボリュームで投資をしてみたんですが、やはり少ないと面白くない。
毎月5万円、ボーナスは全額投資に回すようにしました。
結果、社会人1年目の金融資産は+100万円で140〜150万円くらいです。当時は投資の成績もイマイチでした。

今も入金力を高めるという方針は変わらず、新卒の頃から収入も上がったので、最低でも月の手取りの50%と、ボーナスは全額を継続投資しています。
額面年収は高くないですが住宅補助が月10万円くらいあるので、それがキャッシュフローに大きく効いています。

最低限の生活防衛資金を残して株やETFに投資しており、今のポートフォリオは
VTI、VOOで50%
ブリティッシュペトロリアムや米国リートなどの配当目当ての銘柄が30%
流動的なスイング枠が20%
といった内容です。

思い出に残る取引では、2019年末からテスラ株を保有していて、最近利確しましたがざっくり10倍になりました。

27歳 配偶者あり 日本郵船 金融資産2,000万円

サマリー

・学生時代からバイト代でつみたてNISAを満額実施

・2021年末に金融資産2,000万円に到達

・自社株式の高騰に助けられ、運用資産の半分ほどを占める

本人および世帯年収

本人年収 700万円
配偶者年収 250万円

金融資産ポートフォリオ

円預金 300万円
外貨預金 50万円
株式・ETF・投資信託
1,200万円
暗号資産 50万円
その他 400万円(住宅財形)

毎月のキャッシュフロー

■手取り金額
40万円
住居費
0万円
食費 7万円
光熱・通信費
3.7万円
交際費 4万円
日用品費 2万円
その他 1万円
■余剰金額 22.3万円

(本人コメント)

毎月の手残りが20万円くらいです。社宅に無料で住めているのがキャッシュフロー上大きいですね。
10万円を住宅財形に、残り10万円を株などに回しています。
住宅財形は年利9%の補助があるので株よりもおいしいんですよ笑

学生時代からバイトしてつみたてNISAなども満額やっていて、入社時に金融資産100万円くらいはありました。
それから1年目の終わり(2018年末)で300万円、
2019年末で600万円、
2020年末で1,000万円、
2021年末で2,000万円と増えていきました。

運用資産の半分くらいは持ち株で、自社含め海運株が直近跳ねてますが、これがすごく大きいです。持ち株長者の上司もいます笑
あとは、2020年3〜4月のコロナ初期のクラッシュ時にINPEXをがばっと買ったのも正解でした。

興味のある資産クラスは現物株です。引き続き支出を減らして手元現金を残し、株に変えていきます。
話題のNFTなども気になっていますが、よくわからないので手を出せずにいます。

27歳 独身 NTTドコモ 金融資産1,075万円

サマリー

・新卒入社後、年間200万円を投資し続ける

・運用資産を現金化すればよいと考え、現金比率は2%未満

・運用資産の半分は米国個別グロース株式、残りは自社株式とS&P500連動の投資信託

本人および世帯年収

本人年収 600万円
配偶者年収 -

金融資産ポートフォリオ

円預金 15万円
株式・ETF・投資信託
1,000万円
その他 60万円

毎月のキャッシュフロー

■手取り金額
24万円(持ち株5万円控除済み)
住居費 1万円
食費その他 9.5万円
■余剰金額
13.5万円

(本人コメント)

月の手取り24万円ですが、5万円の持ち株が控除されています。
持ち株で400万円くらいは持ってますね。

社宅に1万円で住めているのと、コロナで飲みに行く機会も激減したので支出はだいぶ抑えられていると思います。
大きな出費もそうそうないので現金はほとんど持ってません。ほぼすべて株や投信にしています。
いざとなったら投信解約して現金化すればよいですし。

運用資産の40%は持ち株、50%は米国個別グロース株、10%はつみたてNISAでS&P500連動のものを持っています。
仕事柄IT系の銘柄は結構調べていて、NTTグループとパートナーシップを結んでいる企業の株を買っていたりもします。インフォマティカやスノーフレークとか。

新卒入社時の金融資産はほぼゼロでしたが、1ヶ月目から月5万円の持ち株と、それとは別に8.5万円分を株やつみたてNISAに回してきました。年200万円くらいは積み上がっていっていると思います。
そこに2020〜2021年の好況の時の利益が乗って今、という感じです。

27歳 配偶者あり GEジャパン 金融資産1,860万円

サマリー

・新卒時から毎月20〜30万円を貯蓄

・結婚共働きによる家計負担軽減の恩恵あり

・金融資産の90%以上を現金で保有

本人および世帯年収

本人年収 790万円
配偶者年収 1,200万円

金融資産ポートフォリオ

円預金 1,750万円
株式・ETF・投資信託
60万円
その他 50万円

毎月のキャッシュフロー

■手取り金額
35万円
住居費 5万円
交際費など 10万円
■余剰金額
20万円

(本人コメント)

GEの規定で8年間は住宅補助が出ます。独身だと8万円、家族が1名増えるごとに+2万円。
差額は私が払っているので家賃は私負担、他は夫が出しています。
外食の時には交互に出し合う感じですね。
社宅補助の期間が終わったら家を買おうかと思っています。

新卒の頃から毎月20〜30万円は貯金しているのと、賞与は全額貯金に回しています。
運用は企業型DCと持ち株を少しやってるくらいで、ほぼすべて貯金です。
証券口座は持っているんですが、開設してからずっと放置してしまっています。
夫婦揃って運用には無頓着で、一緒に調べて始めたいとは思ってるんですけどね。

投資するなら海外株かなと思っています。自社の持ち株は入社時の1/6くらいになっちゃいましたが…買い付け金額が月5,000円でよかった。

27歳 独身 日本生命保険 金融資産1,520万円

サマリー

・新卒時から年間250万円ほどを貯蓄、投資

・運用資産の大半は個別株式であり、含み益が20%程度

・株式の保有期間は最低半年、1〜2年持つこともある

本人および世帯年収

本人年収 600万円
配偶者年収 -

金融資産ポートフォリオ

円預金 300万円
株式・ETF・投資信託
1,220万円

毎月のキャッシュフロー

■手取り金額
30万円
住居費 8万円
食費など 14万円
■余剰金額
8万円

(本人コメント)

賞与には手をつけないので、年間250万円ほどが残るイメージです。
現金比率や投資のアロケーションは特に細かく決めてはいませんが、働いて収入を得ている間は現金で持つよりも投資に多くを振り向けるつもりです。今ある300万円の預金も投資に回すかもしれません。

金融資産総額について、新卒入社したタイミングでは、海外旅行などで親から借金していたのでマイナス50万円からのスタートでした。
1年目終了時点で200万円、
2年目終了時点で500万円弱、
3年目終了時点で700〜800万円、
4年目が終わって1,000万円を超えました。
2022年に入ってからは増えてないですね、相場もいまいちなので。

個別株で1,200万円くらい持っていますが、20%くらいは含み益です。
1年以上前に買った三菱商事が倍くらいになって今500万円分と、ポートフォリオの中で存在感を増しています。
あとは、大型株以外に板の薄いものを色々調べて買うこともあります。

投資を始めたのは20歳の頃で、バイト等で貯めた100万円を元手に株や外貨預金をやってました。
外貨預金はレバレッジありのFXではなく、純粋な外貨です。円高になってはドルを買い、円安になったと思ったら売っていました。
最近は株の保有期間も長めになっていて、最低半年、長いと1〜2年は持っています。

投資のゴールは特に考えておらず、今の金額を減らさずに自分のやりたいことをやりやすくできるといいくらいに思っています。
今の会社で上がっていくつもりはなく、自分で稼げる見込みが立てば辞めようと思っています。

27歳 独身 西日本電信電話(NTT西日本) 金融資産1,630万円

サマリー

・新卒入社時点での金融資産200万円、それから年間300万円を貯蓄・投資

・本人曰く「物欲が全然ない」、月の生活コストは6万円程度

・35歳までに金融資産4,000万円を貯めてサイドFIREを目指す

本人および世帯年収

本人年収 500万円
配偶者年収 -

金融資産ポートフォリオ

円預金 60万円
株式・ETF・投資信託
1,500万円
その他 70万円

毎月のキャッシュフロー

■手取り金額
26万円
住居費 1万円
食費 3万円
光熱・通信費・雑費
1万円
交際費 1万円
■余剰金額
20万円

(本人コメント)

新卒時点で親が貯めてくれていた分と自分のバイト代で200万円ほどからスタートしました。
そこから毎年300万円近く貯まっていって今、です。
借上社宅に月1万円で住めているのと、あと物欲が全然なくて、気づけば貯まっていました笑

株式投資は2019年から始めて、今までの含み益が300万円くらいです。マネーフォワードで管理してます。
ポートフォリオで大きいのは自社株とeMAXIS Slimオールカントリーですね。

自社株は毎月5万円入れていて、400万円くらいまで積み上がっています。
オルカンは月10万円ずつ積み立てています。うち33,333円はつみたてNISA枠です。今700万円くらいありますかね。賞与もタイミングを見て入れます。
あとは、高配当株を50銘柄くらい持っていて、ただ1つ1つは数万円くらいなので合わせても300〜400万円といったところです。

35歳までに4,000万円貯めてサイドFIREするのが当面の目標です。
仕事はするけど、お金の余裕がある状態を目指しています。
不動産投資は一時考えましたが、レバレッジやら立地やら難しいところがあると思い今のところやっていません。

勤務先の住宅ベネフィット等を活用しての資産形成が王道か

ここまで20代で1,000万円を超える金融資産を持つ方のお話を紹介しました。

いずれも給与等の収入が高額というよりは、借上社宅など勤務先の制度を活用してキャッシュフローのプラス幅を拡大し、資産形成してきた方です。

人生を豊かにするためには貯めるばかりでなく適切に使っていくことも重要ですが、若い時分にそれなりの金融資産があるからこそ取れるリスクもあるかもしれません。

今後も色々な資産形成のあり方を紹介していきます。


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