2022/06/21

日系から外資ITへの転職で年収はいくら上がるのか?【独自調査】

日系から外資ITへの転職を検討している方へ、OpenMoneyユーザーの転職事例を紹介します。
実際にどの程度年収が上がるのか、また、転職に際しての注意点も合わせてお伝えします。

いきなり年収900万円→2,000万円も?日系から外資ITへの転職事例

■30代 セールスフォース・ジャパン 年収1,460万円


転職前 転職後
企業 自動車メーカー セールスフォース・ジャパン
年収 1,000万円 1,460万円
職種 事業企画 カスタマーサクセス

■30代 Google 年収1,500万円


転職前 転職後
企業 博報堂 Google
年収 1,100万円 1,500万円
職種 クリエイティブ 営業

■20代 Twitter Japan 年収1,100万円


転職前 転職後
企業 インターネット企業 Twitter Japan
年収 800万円 1,100万円
職種 事業企画 営業

■30代 ByteDance 年収1,200万円


転職前 転職後
企業 サイバーエージェント ByteDance
年収 950万円 1,200万円
職種 営業 営業

■30代 Google 年収2,000万円


転職前 転職後
企業 NTTドコモ Google
年収 900万円 2,000万円
職種 事業企画 事業企画

ここまで紹介した事例ではいずれも転職によって年収がアップしていましたが、注意点もお伝えします。

目標未達の場合には必ずしも高年収とはならない

外資ITの年収は、OTE(On Target Earnings)と呼ばれる形で提示されます。 OTEが示すのは、目標達成率が100%だった場合の理論年収です。

OTEが1,000万円の場合、ベース700万円+インセンティブ300万円といったイメージです。

OTE ベース インセンティブ
1,000万円 700万円 300万円

インセンティブは100%目標達成した場合に300万円となり、目標未達だと減額されます。 (逆に、100%を超えて目標達成すると増額されます。外資ITで大きく稼いでいる人は、高額なインセンティブを受け取っています)

ベースとインセンティブの比率は職種によって異なり、特に営業職は他職種よりもインセンティブ比率が高い傾向にあります。

*営業職の場合 ベース インセンティブ
セールスフォース・ジャパン 60% 40%
シスコシステムズ 70% 30%
Twitter Japan 75% 25%

したがって、目標未達の場合には理論年収に届かず、場合によっては前職の年収を割り込む可能性もあります。 転職時には、ベースとインセンティブの比率や、そもそも目標達成できる人が何割程度かも確認しておきたいところです。 (セールスフォース・ジャパンでは、定常的に目標達成できる営業は全体の20%程度と言われています)

また、ここでは触れませんでしたが、RSUやESPPと呼ばれる株式にまつわる経済的ベネフィットも存在します。

業績などパフォーマンスへのプレッシャーが強まるかもしれない

先ほど目標未達の場合についての話をしましたが、数字含むパフォーマンスへのプレッシャーは日系企業のそれよりも強烈かもしれません。

PIP(Performance Improvement Plan)という低パフォーマンス社員向けの業務改善アクションプランがあり、主に外資系企業で採用されています。 目標未達が続くとPIP該当の警告を受け、それでも改善が見られない場合には解雇の対象になる、といったものです。

そもそも、PIPの対象になる前にプレッシャーから退職することも多いようで、日系と比較するとジョブセキュリティ(その仕事を継続できる可能性)は低いと言えます。

100万円単位での年収アップは見込めるが・・・

日系から外資ITへの転職は、基本的には100万円単位での年収アップが見込めるものの、給与制度やジョブセキュリティに注意が必要です。

額面給与だけを見るのではなく、周辺制度や自身へのマッチングを考慮することをおすすめします。

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