2022/03/10

年収1000万円のリアルなキャッシュフロー【手取り、住居支出、預貯金など】

年収1,000万円の生活とはどのようなものか?
手取り、住宅・民間保険といった各種支出、手元に残る預貯金などのキャッシュフローを調査しました。

額面年収1,000万円、手取りは720万円

額面年収1,000万円だとしても、その全てを自由に使えるわけではなく、

①社会保険料

②所得税

③住民税

これらが控除された残りが手取りとして入ってきます。


額面年収1,000万円の場合に、手取りはおおよそ720万円です。

出典:年収別 手取り金額 一覧(酒居会計事務所)

OpenMoneyに登録する年収1,000万円の人たちのリアルなキャッシュフローを調査

2021年12月31日までのOpenMoneyの公開データのうち、年収1,000万円〜1,500万円の1,383件の情報をまとめました。

全体概要

・平均年齢:35歳

・平均年収:1,192万円

・平均預貯金額:949万円

・平均金融資産保有額:1,159万円 ※預貯金を除く

・毎月の平均手取り額:57万円 ※賞与は別途

年収1,000万円の人の毎月のキャッシュフロー

上述のOpenMoney登録データの支出情報から算出したキャッシュフローのイメージがこちらです。

月間総支給額に対する各項目の割合は下記の通りです。

案外夢のない年収1,000万円の生活

具体的なキャッシュフローイメージを持つと、年収1,000万円そこそこでは大きな贅沢は難しいことがわかります。


加えて、今回のサンプルデータの平均では住居支出は月間総支給額の13.1%→10.7万円となっていますが、勤務先や親からの支援がある、あるいは実家住まいでそもそも住居支出が0円の人なども一定数存在し、平均を押し下げています。

支援なしに都心近くで2〜3人が住める広さの家を借りたり7,000万円ほどの住宅ローンを組むなどすると、それだけで住居支出は20万円に迫り、それ以外の項目を大きく圧迫します。


ハイスペックの代名詞のように語られる年収1,000万円ですが、その実態は案外夢のないものです。

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