OpenMoneyコンサル転職白書 ーデータから見るコンサル転職の実態ー(vol.4)
2026/04/17(最終更新:2026/08/21)
本稿では、OpenMoneyに寄せられた5,000件以上の転職レポートを分析し、コンサルティングファームへの転職の実態を明らかにしました。
コンサル転職の全体像
転職者の傾向
コンサルへの転職時の平均年齢は29.8歳(中央値29歳)、平均2.5社目の転職先としてコンサルを選んでおり、初めての転職(2社目)でコンサルに来る人が全体の約70%を占めます。
平均 |
中央値 |
|
|---|---|---|
転職時年齢 |
29.8歳 |
29歳 |
何社目か |
2.5社目 |
2社目 |
前職退職時年収 |
708万円 |
640万円 |
コンサル入社時年収 |
820万円 |
750万円 |
(年収変化額) |
+112万円 |
+110万円 |
転職時の年齢帯
25〜29歳が53.3%と過半を占め、次いで30〜34歳が23.9%であり、「20代後半から30代前半」がコンサル転職のボリュームゾーンとなりました。
年収変化
コンサルへの転職による年収変化は平均+112万円(中央値+100万円)。全体の78.9%が年収アップを実現しており、コンサルへの転職が年収面においてはポジティブな選択肢となっています。
異業種からのコンサル転職
転職者の傾向
異業種からコンサルへの転職では、転職時の平均年齢29.6歳(中央値28歳)。後述するコンサルからコンサルへの業界内転職の平均年齢30.9歳よりもやや若く、「20代のうちにコンサルに飛び込む」という傾向の表れかもしれません。
平均 |
中央値 |
|
|---|---|---|
転職時年齢 |
29.6歳 |
28歳 |
何社目か |
2.4社目 |
2社目 |
前職退職時年収 |
665万円 |
600万円 |
コンサル入社時年収 |
772万円 |
700万円 |
(年収変化額) |
+106万円 |
+100万円 |
出身業界ランキング
もっとも多いのはSIer・ソフトウェア開発(29.1%)です。IT系(SIer・情報通信・インターネット)を合算すると約39%、金融系(銀行・保険・証券)が約13%、メーカー系(自動車・半導体・重電・総合電機)が約12%を占めます。
順位 |
前職業界 |
構成比 |
|---|---|---|
1 |
SIer・ソフトウェア開発 |
29.1% |
2 |
銀行 |
6.4% |
3 |
情報通信 |
4.9% |
4 |
インターネット |
4.6% |
5 |
生命保険・損害保険 |
4.2% |
6 |
自動車・自動車部品 |
4.1% |
7 |
半導体・電子 |
3.0% |
8 |
建設・土木 |
2.7% |
9 |
重電・産業用電気機器 |
2.7% |
10 |
官公庁 |
2.6% |
出身業界別の年収変化
業界別に見ると、年収変化額がもっとも大きいのが自動車関連業界で平均+148万円、年収アップ転職ケースの比率も89%と最高でした。情報通信(+141万円)、インターネット(+129万円)も高い上げ幅を示します。
一方、建設・土木業界は+25万円と上げ幅が小さく、生命保険・損害保険業界も前職平均年収が753万円と高いこともあってか+66万円に留まります。
前職業界 |
前職年収 |
コンサル |
年収変化額 |
年収アップ |
|---|---|---|---|---|
SIer・ソフトウェア開発 |
641万円 |
758万円 |
+117万円 |
84% |
銀行 |
688万円 |
800万円 |
+111万円 |
77% |
情報通信 |
670万円 |
811万円 |
+141万円 |
82% |
インターネット |
679万円 |
808万円 |
+129万円 |
78% |
生命保険・損害保険 |
753万円 |
819万円 |
+66万円 |
62% |
自動車・自動車部品 |
622万円 |
770万円 |
+148万円 |
89% |
半導体・電子 |
693万円 |
783万円 |
+90万円 |
71% |
建設・土木 |
668万円 |
692万円 |
+25万円 |
68% |
重電・産業用電気機器 |
679万円 |
796万円 |
+117万円 |
84% |
官公庁 |
581万円 |
699万円 |
+118万円 |
78% |
人気の転職先ファーム
今回集計したOpenMoneyの転職レポートにおいては、異業種からの転職先としてはアクセンチュア(24.2%)が突出しており、次いでベイカレント・コンサルティング(12.6%)。その後にBIG4(PwC・EY・Deloitte・KPMG)とアビームコンサルティングが続きます。
順位 |
ファーム名 |
構成比 |
|---|---|---|
1 |
24.2% |
|
2 |
12.6% |
|
3 |
6.9% |
|
4 |
4.9% |
|
5 |
4.3% |
|
6 |
4.3% |
|
7 |
2.5% |
|
8 |
2.3% |
※2025年12月の合同会社デロイト トーマツ統合前のデータを含む
コンサル業界内の転職
転職者の傾向
コンサル→コンサルの業界内転職ケースにおいては、転職時の平均年齢30.9歳(中央値30歳)と、異業種からの転職(平均29.6歳)よりも約1年後となっています。前職のファームで経験を積んだ後に別ファームへ移るパターンが多いようです。
前職退職時の平均年収920万円から、転職先入社時の平均年収1,061万円へと平均+141万円(中央値+100万円)の年収アップを実現しています。年収アップ転職ケースの比率は79.9%となりました。
平均 |
中央値 |
|
|---|---|---|
転職時年齢 |
30.9歳 |
30歳 |
何社目か |
2.8社目 |
3社目 |
前職退職時年収 |
920万円 |
820万円 |
次ファーム入社時年収 |
1,061万円 |
950万円 |
(年収変化額) |
+141万円 |
+130万円 |
タイトル変化の実態
コンサル業界内転職においては、タイトル(役職)の変化も重要な観点です。各ファーム固有のタイトル体系に基づき分類した結果、タイトル維持が56%と過半を占め、タイトルアップが24%、タイトルダウンが20%となりました。
構成比 |
年収変化額 |
年収アップ |
|
|---|---|---|---|
タイトルアップ |
24% |
+204万円 |
93% |
タイトル維持 |
56% |
+128万円 |
80% |
タイトルダウン |
20% |
+132万円 |
64% |
特筆すべきはタイトルダウンしても年収アップとなるケースが64%を占めるという点です。これは、より上位のファームに移る際にタイトルを下げてでも入社するという戦略的な選択が行われていることを示唆しています。
タイトルアップの転職事例
アクセンチュア(シニアマネージャー)からベイカレント・コンサルティング(パートナー)への転職(+900万円)や、BCG(プロジェクトリーダー)からアクセンチュア(プリンシパルディレクター)への転職(+250万円)など、マネージャー以上の層での大幅年収アップ事例が複数確認できます。
前職 |
転職先 |
|
|---|---|---|
|
シニアマネージャー 1,600万円 |
▶︎ |
パートナー 2,500万円 |
|
プロジェクトリーダー 2,300万円 |
▶︎ |
プリンシパルディレクター 2,550万円 |
|
シニアコンサルタント 1,100万円 |
▶︎ |
マネージャー 1,400万円 |
|
アソシエイトマネージャー 900万円 |
▶︎ |
マネージャー 1,200万円 |
タイトルダウンの転職事例
タイトルダウンの事例では、上位ファームへ移ることでタイトルは下げても年収は上がるパターンが見られます。一方で、「タイトルも年収も下がるが上位ファームへ」というパターン(Deloitteコンサルタント900万円→BCGアソシエイト750万円)もありました。
前職 |
転職先 |
|
|---|---|---|
|
シニアコンサルタント 1,100万円 |
▶︎ |
コンサルタント 1,620万円 |
|
シニアコンサルタント 600万円 |
▶︎ |
ビジネスアナリスト 980万円 |
|
コンサルタント 900万円 |
▶︎ |
アソシエイト 750万円 |
BIG4(PwC・EY・Deloitte・KPMG)間の転職事例
BIG4間での転職においては、同タイトルでの転職でも+〜500万円の年収アップが実現していました。
前職 |
転職先 |
|
|---|---|---|
|
シニアマネージャー 2,000万円 |
▶︎ |
シニアマネージャー 2,500万円 |
|
シニアマネージャー 1,550万円 |
▶︎ |
シニアマネージャー 2,000万円 |
|
シニアコンサルタント 800万円 |
▶︎ |
シニアコンサルタント 1,000万円 |
まとめ
本レポートでは、OpenMoneyに寄せられた転職レポートをもとに、コンサルティングファームへの転職の実態を見てきました。改めて要点を以下にまとめます。
コンサル転職の年齢層のボリュームゾーンは20代後半〜30代前半。平均年齢29.8歳、25〜34歳で全体の77%を占める。異業種からの転職よりも、コンサル業界内の転職の方が1年ほど年齢が高い傾向。
コンサル転職者の78.9%が年収アップ、全体平均で+112万円。異業種からの転職、コンサル業界内の転職いずれにおいても同程度の年収アップ転職比率。
異業種からの転職では、前職SIerが29.1%と最多。IT・金融・メーカーの3セクターで約6割。
コンサル業界内の転職では、タイトルダウンでも年収アップとなった転職ケースが64%。タイトルを下げて上位ファームに転職する選択や、BIG4間の転職で年収を上げていく動きが見られる。
※本調査結果は、出典を明記のうえご利用いただけます。
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引用時の出典表記:給与情報データベース「OpenMoney(オープンマネー)」調べ( https://openmoney.jp/insights/consulting-career-change-report-2026 )