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アメリカの代表的な株価指数を解説

米国株投資を行う際に知っておくべきアメリカの代表的な株価指数について解説します。ニューヨーク証券取引所、ナスダックといったアメリカの市場の説明から、ダウ平均、S&P500といったアメリカの代表的な株価指数(指標)、そしてその指数を構成している代表的な企業(銘柄)まで投資初心者にもわかりやすく解説します。

アメリカの代表的な株式市場

日本の東京証券取引所には第一部(東証一部)、第二部(東証二部)、JASDAQ(ジャスダック)、マザーズの4種類の市場がありますが(この他にも現在は名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所があります)、アメリカでは主にニューヨーク証券取引所(NYSE)とNASDAQ(ナスダック)の2つの取引所があります。

1. ニューヨーク証券取引所(NYSE)

ニューヨーク市のウォール街にある、世界最大の株式市場です。通称「ビッグ・ボード」と呼ばれています。1792年に24人の仲買人によって創設されました。上場審査が世界で最も厳しいと言われている市場で、上場会社には「ティッカー(Ticker)」とよばれるアルファベット1~4文字のシンボルコードが与えられています。後述するダウ平均(ダウ工業株30種)は、おもにニューヨーク証券取引所の上場株式で構成されています。また、現在日本企業も11社(2021年6月時点)がニューヨーク証券取引所に米国預託証券(ADR)を発行する形式で上場しています。ニューヨーク証券取引所の株価動向は、米国のみならず日本や世界の株式相場に多大に影響を与えています。全世界に常に注目されている市場と言えるでしょう。

※ADR…米国株式と同様に米ドルでの株式売買・決済、および配当金の受領を可能にする制度

※ニューヨーク証券取引所に上場している日本企業:ソニーグループ、京セラ、トヨタ自動車、ホンダ、キヤノン、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、オリックス、野村ホールディングス(2021年6月時点)

2. NASDAQ(ナスダック)

もう一つの米国市場がナスダックです。1971年に世界初の電子株式市場として設立された、世界最大のベンチャー企業向け株式市場です。成長力に富んだ新興企業が多く集まっているのが特徴で、アップル、アマゾン・ドット・コムなどそうそうたるネット関連企業が上場しています。ナスダックにもキリンホールディングス、キユーピー、日産自動車、任天堂を始めとした日本企業がADRを発行する形式で上場しています。

このように、米国市場は世界的に有名・優良な企業が上場しているニューヨーク証券取引所と、次世代のスター企業が上場しているナスダックがあります。それを踏まえた上で、次からは米国市場の代表的な指標について解説します。

市場名 ニューヨーク証券取引所 ナスダック
取引時間 9:30~16:00(休憩なし) 9:30~16:00(休憩なし)
時価総額 約3,000兆円 約2,108兆円
上場企業数 約2,800 約3,300
代表的な企業

コカ・コーラ

IBM

マクドナルド

ジョンソン&ジョンソン

ボーイング

など

アップル

マイクロソフト

アマゾン・ドット・コム

アルファベット

フェイスブック

など

※取引時間は日本だと23:30〜翌朝6:00となっており、サマータイム(3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで)のみ22:30〜翌朝5:00です。

※2021年6月

アメリカの代表的な株価指数

1. ダウ平均(ダウ工業株30種)

ダウ平均は 「ダウ工業株30種平均」のことで、アメリカで最も古い株価指数です。NYダウとも呼ばれ、アメリカで上場している企業から成長性などを踏まえてダウ・ジョーンズ社が選んだ30銘柄で構成されています。

ダウ平均は「構成銘柄株価の平均値」で計算されているため、株価の高い銘柄の動きに大きく影響されるという特徴があります。また、構成銘柄数が30と少ないことから個別の銘柄の影響を受けやすいという特徴もあります。

2. ナスダック総合指数

ナスダック総合指数は、ナスダックに上場している約3,300の全銘柄を時価総額加重平均し算出した株価指数です。1971年2月5日を基準日としており、この日の終了時点を100として指数が算出されます。ナスダックにはダウ平均と比べてIT関連の銘柄が多いため、新型コロナウイルスなどの影響があっても安定的に成長しており、今後更なる成長が期待されています。ハイテク関連やインターネット関連の動向を把握するのに重要な指標です。


※株価平均と時価総額加重平均:

ダウ平均は30銘柄の株価の平均で出されているのに対し、ナスダック総合指数はナスダック全銘柄の時価総額加重平均で出されています。時価総額とはある時点での株価(=時価)に発行済みの株式数を掛けた数字の額のことです。時価総額加重平均とは、平均値を算出する場合に単純に平均するのではなく、基準となる一時点での時価総額合計と比較することで求めることができます。時価総額加重平均は時価総額の大小を反映することから、時価総額の大きい大型株の動きに影響されやすく、もし他の多くの銘柄が値下がりした場合でも、大型株が上がると指数が高くなる傾向があります。

3. S&P500

S&P500は、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する米国企業の中で、流動性がある大型株の中から選ばれた500銘柄で構成された指数です。S&Pとは「Standard & Poor’s」の略称で、S&P500を算出している会社の旧社名、「スタンダード&プアーズ・レーティング・サービシズ」にちなんで名づけられました。ナスダック総合指数と同じく時価総額加重平均で算出されており、組入銘柄も500と多いため、分散効果が高く個別銘柄の影響を受けにくい傾向があると言われています。直近では、新型コロナウィルスのワクチンを開発したモデルナ社のS&P500指数入りが発表されました。(2021年7月15日発表)

4. ナスダック100

1985年と比較的最近設立され、近年注目されているのがナスダック100指数です。ナスダック市場に上場する銘柄のうち、流動性が高く時価総額の大きい上位100銘柄で構成されています。似ている指標としてよくS&P500と比較されますが、S&P500は米国企業のみから選ばれておりさらに時価総額や流動性、浮動株の発行数、4半期連続で黒字維持など厳しい条件の元企業が採用されています。それに対してナスダック100は米国外の企業も対象であり、資本、時価総額、利益、キャッシュフローなどの基準のうちどれか一つを満たしていれば、赤字企業だったとしても採用の対象となるのが特徴です。つまり、ベンチャー企業によく見られる積極的な投資による赤字状態の企業でも採用の可能性があり、より早期に今後成長が見込める企業を取り入れることが可能です。世界的なIT企業から、人々の生活に浸透した製品・サービスを提供する企業まで多種多様な企業で構成されています。



ダウ平均 ナスダック総合指数 S&P500 ナスダック100
算出開始日 1956年3月 1971年2月 1896年5月 1985年1月
構成銘柄 米国を代表する30銘柄 ナスダックに上場している全銘柄 米国の大型株500銘柄 ナスダックに上場する100銘柄(米国以外も含む)

代表的な企業

(上位5銘柄)

・ユナイテッド・ヘルス・グループ

・ゴールドマン・サックス・グループ

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・マイクロソフト

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算出方法 株価平均型 構成銘柄の時価総額加重平均型 構成銘柄の時価総額加重平均型 構成銘柄の時価総額加重平均型

米国株投資の判断に活かそう

アメリカの代表的な株価指数について解説しました。これらの株価指数に連動した投資信託やETFに投資することも可能です。それぞれの指数の内容を理解した上で、投資の検討をするようにしましょう。

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