2021/06/02

楽天グループ社員の年収・資産データからリアルなお金事情を分析

楽天グループに勤務している社員の実際の年収・資産データをもとに、彼らのお金事情を分析します。年収をはじめ、貯金・運用資産、家族構成や保険の加入状況、住居費用、持ち家か賃貸か社宅か、不動産投資まで、リアルなお金のデータを公開します。

楽天グループ社員の実際の年収・資産データからお金事情を分析

OpenMoneyに登録・掲載されてる楽天グループ社員37名のデータをもとに、リアルなお金事情について見ていきます。(2021年5月6日時点)


参考:楽天グループの年収・資産データ一覧|OpenMoney


※OpenMoneyの登録・掲載データは、運営事務局にて正確性の審査を十分に行っていますが、ユーザーの皆様にご登録いただいた情報です。不正確・虚偽の可能性の高いユーザーデータは厳格にアカウント停止措置などを取っていますが、正確性を保証しているわけではありませんので、あらかじめご了承ください。

対象企業と企業ごとの人数の内訳

37名の所属企業と企業ごとの人数の内訳は以下の通りです。(人数はカッコ内に記載)

楽天グループ株式会社(34)、楽天証券株式会社(2)、楽天カード株式会社(1)

年代の内訳

年齢は23歳から53歳まで。平均年齢は31.9歳、年齢の中央値は31歳です。

各年代の内訳は以下の通りです。20代後半~30代の方で32名と、全体の86.4%を占めています。

家族構成など

37名のうち、配偶者がいるのが19名(51.4%)、子どもがいるのは12名(全体の32.4%、配偶者がいるうちの63.1%)です。

楽天グループ社員の年収

37名の楽天グループ社員の平均年収は728万円(平均年齢31.9歳)、年収の中央値は650万円(年齢の中央値31歳)でした。中でも500万円台の方が10名(全体の27%)と多いです。


37名分のデータのため言い切ることは難しいのですが、以下のような傾向が見られます。

・総合商社、コンサルティングファームほどではないが、総じて年収は高い。

・早ければ30代中盤で年収1,000万円を超える人もいるが、割合としては多くはない。

・同じ年齢でも人によって年収差が大きくつくケースも多いものの、全体としては年齢と共に年収は上がっていく傾向が強い。(20代の平均年収574万円・中央値500万円、30代前半の平均年収749万円・中央値755万円、30代後半の平均年収828万円・中央値850万円)


各年収レンジの人数・割合は、以下表・グラフの通りです。

住居費用や毎月のキャッシュフロー

住居のタイプと住居費用

住居のタイプは以下の通りです。


それぞれの住居費用の平均値は、「賃貸」が9.8万円、「持ち家」が11.5万円です。住居費用の最大値は20万円が3名となっており、他の企業と比べると非常に低い水準となっています。

社宅と回答している方が1名いますが、最近楽天グループでは社員寮制度ができているようですので社員寮か、もしくは配偶者の社宅かもしれません。


参考:

総合商社社員48名の住居タイプごとの平均値は「賃貸」で12万円、「持ち家」で17万円

コンサルティングファーム社員91名の住居タイプごとの平均値は「賃貸」で12.6万円、「持ち家」で15.7万円

リクルート社員21名の住居タイプごとの平均値は「賃貸」で10.4万円、「持ち家」で17.4万円

アクセンチュア社員17名の住居タイプごとの平均値は「賃貸」で12万円、「持ち家」で25万円

毎月貯金や投資に回している金額

毎月貯金や投資に回している金額は、平均値・中央値ともに10万円でした。最小値は2万円、最大値は30万円で、OpenMoneyに登録されている同じ年収レンジの層と大きく変わりませんが、若干低めの金額です。

貯金や運用資産のデータについては、次の段落で詳しく見ていきます。

貯金と運用資産

OpenMoneyに登録・掲載されている楽天グループ社員の平均貯金額は557万円、中央値では200万円となっています。

この貯金額に、「貯金以外の金融資産」を加えた金融資産の合計金額で計算すると、平均の金融資産額は848万円、中央値は500万円となります。


参考:

総合商社社員48名の平均は1,242万円、中央値は850万円

コンサルティングファーム社員91名の平均は1,122万円、中央値は550万円

外資系IT企業社員24名の平均は1,073万円、中央値は550万円

リクルート社員21名の平均は1,058万円、中央値は340万円

楽天グループ社員37名のうち23名が何かしらの投資・資産運用をしている

楽天グループ社員37名のうち23名(62.1%)が何かしらの投資・資産運用をしています。国内株式や投資信託、米国株など様々ですが、暗号通貨への投資をしている方も2名いました。また、持株会の制度が整っているため自社株への積み立てを行っている方も数名いました。

生命保険の加入状況

楽天グループ社員37名のうち、生命保険に加入しているのは11名(29.7%)でした。配偶者の有無、子どもの有無別で見ると、配偶者なし(独身)の場合では18名中3名(16.6%)が加入、配偶者あり(既婚)の場合で19名中8名(42.1%)が加入していました。子供の有無で見ると、子どものいる12名のうち、7名(58.3%)が加入しており、結婚、出産を経て加入率が高くなっていく自然な形になっています。


また、加入している保険内容については共済のみや子どもの学資保険のみなど最低限の加入の方が目立ち、自身に必要な保険を吟味していることがうかがえます。

お金に対する意識

楽天グループ社員37名のうち、不動産投資を行っている方はいませんでした。

「不動産投資に興味がある」と回答した方も37名中9名(24.3%)と、他の企業群と比べると若干低い数字となっていますが、興味を持っている人は一定数いるようです。


参考:

総合商社48名のうち、不動産投資を行っているのは7名(14.5%)

コンサルティングファーム社員91名のうち、不動産投資を行っているのは13名(14.2%)

リクルート社員21名のうち、不動産投資を行っているのは3名(14.2%)

堅実さが目立つ楽天グループ社員

日本のメガベンチャーの先駆者であるといわれる楽天グループ。そこで働く社員のお金に関する意識は、住居費用や保険内容など堅実さが表れる結果となりました。


OpenMoneyでは、今後も各業界や各企業のデータをまとめていきます。また、資産運用・資産形成を中心に、専門家やユーザーへのインタビュー記事なども掲載していく予定です。

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参考:楽天グループの年収・資産データ一覧|OpenMoney


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