2022/03/07

生命保険の特約の種類徹底解説

生命保険(死亡保険)の特約について解説します。万が一に備える生命保険に付加することができる特約は様々な種類がありますが、自分に本当に必要な保障内容を選ぶことが大切です。生命保険の特約の特徴から、分類別の主な特約の種類までわかりやすく解説しますので、参考にしてください。

生命保険とは

生命保険とは死亡保険とも呼ばれ、契約者が死亡もしくは高度障害状態になってしまったときに保険金が受け取れる保険のことを言います。「生命保険」という言葉の中に医療保険やがん保険などの意味合いも含めている場合もありますが、本記事では保険業法上の第一分野である「生命保険(死亡保険)」のことを指しています。

※保険業法上の保険の種類

第一分野:生命保険(死亡保険)

第二分野:損害保険

第三分野:医療保険、がん保険など

生命保険の特約とは

生命保険の特約とは、主契約(死亡保障)では足りない保障について、別途保険料を上乗せすることで保障内容を追加させることができるオプション契約のことです。生命保険は基本的に契約者が死亡もしくは高度障害状態になってしまったときにもらえる死亡保険金の保障のみですが、特約を付けることでその他様々な状況に対しても保障を追加することができます。

特約の特徴

生命保険の特約の特徴として、以下のような特徴があります。これらの特徴を理解した上で、特約を付加するかどうか検討するようにしましょう。

・特約のみで加入することはできない(あくまで主契約に追加する形で加入)

・1つの主契約に対して、複数の特約を付加することができる

・加入時のみ付加できる特約と、契約の途中でも付加できる特約がある

・健康状態によって、主契約は契約できても特約は付加できない場合もある

・同じ名前の特約でも、保険会社によって保障内容が異なる場合がある

生命保険の主な特約

ここからは生命保険の主な特約を、保障内容によって大きく5つに分類して解説します。

1. 一定期間の保障を厚くする特約

定期保険特約

主契約である死亡保障を一定期間保険金を上乗せし、手厚くすることができます。契約者の指定した家族が死亡・高度障害状態になったときに保険金が受け取れる家族定期保険特約もあります。

収入保障特約

契約者が死亡・高度障害状態になった際に、死亡保険金とは別に年金形式で保険金を受け取ることができます。毎月給与のような形で保険金を受け取ることができるため、遺された家族の生活費として収入保障特約を追加するケースが多いです。特約ではなく主契約として契約する「収入保障保険」もあります。

参考記事:『収入保障保険のメリット・デメリットとは。必要性から注意点まで

2. 不慮の事故による死亡・高度障害状態に備える特約

災害割増特約

災害割増特約とは、不慮の事故や特定の感染症で死亡もしくは高度障害状態になった際に、主契約の死亡保険金に上乗せして「災害死亡保険金」が支払われるという特約です。特定の感染症とは保険会社ごとに規定が異なりますが、主にコレラやポリオなどが該当します。2020年からの新型コロナウイルスの拡大に伴い、新型コロナウイルスも特定の感染症として災害割増特約の対象に追加された保険会社も複数あります。この特約を検討する場合は指定されている感染症についても事前に確認するようにしましょう。

参考:「新型コロナウイルス感染症」に罹患されたお客様の災害死亡保険金等の特別取り扱いについて(日本生命保険相互会社)

傷害特約

障害特約とは、災害割増特約と同様に不慮の事故や特定の感染症により障害を負った場合に保険金が支払われるという特約です。災害割増特約の場合は死亡または高度障害状態になった際に保険金が支払われますが、障害特約は高度障害状態でなくても身体に障害を受けた場合にはその障害の程度に応じて所定の障害給付金が支払われます。

障害特約についても、災害割増特約と同じく新型コロナウイルスに対して特定の感染症に指定している保険会社があります。新型コロナウイルスの変異など今後の状況によっては取り扱いが変更されることもありますので、最新の情報はよく確認しておきましょう。

3. 病気・怪我の治療に備える特約

疾病入院特約

疾病入院特約は、病気で入院や手術となった際に給付金が受け取れる特約です。疾病入院特約を付加することで、生命保険に医療保険のような保障を追加することができます。保険会社によっては、入院特約と手術特約が別になっている場合もあります。

長期入院特約

長期入院特約は、病気や怪我で長期の入院となった際に入院給付金を受け取ることができる特約です。「長期の入院」の定義は90日以上、120日以上など保険会社によってそれぞれ定められています。近年は入院日数が減少傾向にありますが、がんや脳血管疾患など長期入院となることが多い病気もあります。長期の入院は本人も家族も負担が大きいため、特約を付加して備えることができます。

通院特約

通院特約とは、入院給付金の対象となる入院をして退院後、その入院の原因となった病気や怪我の治療を目的とした通院を行った場合に通院給付金が受け取れるという特約です。近年は入院日数を減らして通院を多くする治療スタイルが主流となっているため、需要が高まっている特約の一つです。

※入院を伴わない通院の場合は保障されません。

※保険会社によっては、退院後だけでなく入院前の通院も保障するタイプの商品もあります。

4. 特定の病気の治療に備える特約

生活習慣病入院特約

生活習慣病(がん、脳血管疾患、心疾患、高血圧性疾患、糖尿病のいずれか)で入院した際に、入院給付金を受け取ることができる特約です。手術を行った場合は手術給付金が受け取れるタイプの特約もあります。

がん入院特約

がん入院特約は、がんで入院したときに入院給付金が受け取れます。商品によっては手術の際に手術給付金や、がんと診断された時点でがん診断一時金が受け取れるタイプのものもあります。

女性疾病入院特約

女性特有の病気や女性に発生率の高い病気(乳がん、子宮筋腫、甲状腺の障害、分娩の合併症など)で入院した際に入院給付金が追加で受け取れる特約です。

先進医療特約

先進医療特約とは、先進医療を受けた際に自己負担した金額と同額が保障されるという特約です。先進医療とは、厚生労働大臣が承認した治療法や高度な技術を用いた医療などのうち公的医療保険の対象になっていないものを指し、2022年現在その種類は約80種類あります。主にがんや家族性アルツハイマー、関節リウマチの治療などに用いられ、保険が効かないため自己負担額が非常に高額になることがあります。

参考:先進医療の概要について(厚生労働省)

三大疾病特約

三大疾病特約とはがん、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の状態になったときに保険金を受け取れる特約です。

特定損傷特約

特定損傷特約とは、不慮の事故により骨折、関節脱臼、腱の断裂などの治療をした際に保険金が受け取れる特約です。どの損傷を保障対象とするかは保険会社によって異なります。

5. その他の特約

介護特約

介護特約とは、寝たきりや認知症などによって介護が必要な状態が一定期間継続した際に一時金や年金が受け取れる特約です。要介護と判定される基準は保険会社が独自に設定していますが、公的介護制度の認定基準に連動して判定される商品もあります。

リビング・ニーズ特約

リビング・ニーズ特約とは、原因に関わらず余命6ヶ月以内と診断された際に死亡保険金の一部もしくは全てを生前に受け取れるという特約です。死亡保険金の前払いを行うだけなので、この特約に関しては追加の保険料は必要ありません。

保険料払込免除特約

保険料払込免除特約とは、三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)と診断された場合に以後の保険料の払い込みが免除になるという特約です。大きな病気になると保険料の支払いが負担となることも多いため、この特約をつけることで備えることができます。


生命保険の特約を理解しよう

生命保険の特約の種類について解説しました。特約を活用することで、主契約としていくつも違う保険に入るよりも安く備えることができます(その分、もらえる保険金は主契約として備えるより少ない傾向があります)。特約の種類を理解して、自分に必要な保障があれば追加するようにしましょう。

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