2022/01/29

ネット保険のメリット・デメリットとは

ネット保険のメリット・デメリットについて解説します。保険料が抑えられると近年注目されているネット保険ですが、どのような特徴、メリット・デメリットがあるのでしょうか。ネット保険を利用する際の注意点から申込の流れ、ネット保険の利用に向いている人までわかりやすく解説しますので、参考にしてください。

ネット保険とは

ネット保険とは、保険商品の比較検討から申し込みまでインターネット上で完結できる保険のことを言い、「通販型保険」と呼ぶこともあります。

代表的な保険会社としては、ライフネット生命など店舗を持たず完全にインターネットからの申込のみ扱っている会社と、オリックス生命など実店舗での相談も受け付けつつインターネットからも申込ができる会社なあります。実店舗もある会社の場合、インターネットで取り扱っている商品は対面での取扱商品と大きな違いはありませんが、インターネット申込できる商品は医療保険や定期保険、一部の終身保険などシンプルな保障内容のもののみ可能としているケースが多いようです。

生命保険文化センターが行った調査によると、直近で加入した保険の経路が通信販売と回答した人は6.4%でした。回答で一番多いのは「生命保険会社の営業職員を通じて」で55.3%、2位は「保険代理店の窓口や営業職員を通じて」で15.3%となっているのを見ると、インターネットを経由しての保険加入はまだまだ少数派であると言えます。

参考:2021年度 生命保険に関する全国実態調査(生命保険文化センター)

ネット保険のメリット

保険料が比較的安い

ネット保険の大きなメリットの一つとして、保険料が対面保険と比べて比較的安いという点が挙げられます。ネット保険は実店舗を持たないため、店舗の運営費やスタッフの人件費、事務費用などを低く抑えられることが主な理由です。また、ネット保険は商品内容がシンプルになっているため、商品設計のための時間やコストも削減されています。その点も保険料の安さにつながっていると言えるでしょう。

いつでも申込可能

店舗が営業している時間に相談に行く必要がなく、24時間365日思い立ったらいつでも申込可能というのもネット保険のメリットの一つです。忙しくて営業時間内に店舗に行くことが難しい人はもちろんのこと、「担当者とじっくり話すのが苦手」「色んな商品を案内されそうで苦手」など対面での保険営業に不安を感じている人にもネット保険はおすすめです。対面での保険相談では、一回の相談に2時間程度の時間がかかってしまうことも多いため、その時間を節約できるというのも大きなメリットと言えるでしょう。

商品設計がシンプルでわかりやすい

ネット保険は加入希望者が自分で商品を選ぶ必要があるため、保険に詳しくない人でもわかりやすい商品を扱う傾向があります。そのため商品設計がシンプルでわかりやすく、納得感のある保険選びがしやすいというメリットもあります。ネット保険で扱っている商品は医療保険、定期保険(死亡保険)、がん保険など様々な種類がありますが、いずれも掛け捨てタイプが中心で、プロから説明を受けないと理解しにくいような複雑なものはありません。また、ネット保険を利用する人は若年層に多いので、若年層に向けた商品が多いという特徴もあります。

ネット保険のデメリット

自分で保険の内容を理解し選ぶ必要がある

ネット保険のデメリットとして、保険相談のプロが話を聞いてくれるわけではないので自身である程度保険の内容を理解し、自分に合った商品を選ぶ必要があるという点があります。保険は長期間に渡り支払いを続けていくものであり、「生命保険は人生で二番目に高い買い物」とも言われています。自分で納得できる商品を選べる自信がない、そもそも自分にどんな保障が必要かわからない、という場合はネット保険ではなく対面保険を選択する方が無難だと言えるでしょう。

※ネット保険は対面での相談はできませんが、専門のコールセンターに電話して保険内容や選び方についてアドバイスしてもらうことは可能です。

選択肢があまり多くない

ネット保険はシンプルな保障内容の商品が多く、選択肢もあまり多くないため自分に必要な保障内容の商品が見つからない可能性もあります。特にネットで取り扱っている商品は医療保険やがん保険など第三分野の商品が多く、死亡保険や年金保険などは種類が豊富であるとは言えません。それでも近年ではネット保険でも付けられる特約の種類が増えてきたり、ネット保険専用の商品が増えてきたりと進化はしてきていますが、ネット保険のみであらゆるリスクをカバーするのは現状難しいと言えるでしょう。

審査が厳しい傾向がある

ネット保険は保険料が安い分、告知の審査が厳しい傾向にあると言われています。従来の対面保険では加入できた健康状態でも、ネット保険だと断られるという可能性もありますので注意が必要です。また、ネット保険の場合は健康状態に不安がある人でも入れる保険の選択肢が現状ほとんどありません。今後もっと商品は充実してくるとは思いますが、ネット保険を検討する場合は健康状態に自信があるうちに加入することをおすすめします。

ネット保険と対面保険の違い(図)


ネット保険 対面保険
保険料 安い 高い
申込手続き インターネット上ですべて完結 担当者に説明を受けたあと、申込用紙に記入する
商品 掛け捨て型が中心 掛け捨て型・貯蓄型をはじめ様々
保険金の請求 マイページ上から請求 担当者に連絡して請求

ネット保険の注意点

告知の記入ミスに注意

ネット保険加入時の注意点として、ネット保険では対面保険のように担当者が告知書の内容についてひとつひとつ確認をしてくれるといったことができません。そのため告知書の記入漏れ・記入ミスには細心の注意が必要です。告知書に事実と異なる申告があると、保険金を受け取れる場面でも受け取ることができなかったり、最悪の場合は契約の解除となってしまいます。

参考記事:『生命保険の告知義務と告知義務違反とは

保障が始まる日にちに注意

ネット保険の場合、加入した保険の保障が始まる日にちにも注意が必要です。通常、対面保険の商品だと「保険加入の申込」「健康状態の告知」「一回目の保険料の払込」の3つが揃った日から保障開始とされることが多くなっています。この保障が開始される日のことを「責任開始日(責任開始期)」と言いますが、ネット保険の場合はこの責任開始日はそれぞれの商品によって異なり、保険会社が申込を受けた日にちを責任開始日とする商品もあります。思っていた責任開始日と違っていたことでトラブルとなることがないよう、加入前にしっかり確認しておきましょう。

ネット保険に向いている人

保険料をできるだけ抑えたい人

とにかく保険料をできるだけ抑えて保険に加入したいという人にとって、ネット保険は有力な選択肢です。ネット保険には掛け捨て型でシンプルな保障内容の商品が多いため、保険料も最低限に抑えることができます。その分死亡保険の死亡一時金や医療保険の入院給付金については通常の対面保険の商品よりも金額が低く設定されていることもありますので、自分が求める保障の内容に見合っているかどうかはよく確認する必要があります。

すでに加入したい商品が決まっている人

すでにある程度加入したい商品が決まっている人にとっても、ネット保険はおすすめです。対面保険だと加入前の状況相談だけで数時間とられてしまうということも多いですが、ネット保険であればインターネットからの申込で数分ほどで完了できます。自分に必要な保障・商品が明確な人にとって、ネット保険はよい選択肢であると言えるでしょう。

ネット保険のメリット・デメリットを理解しよう

ネット保険のメリット・デメリットについて解説しました。ネット保険には保険料が安いなどのメリットがありますが、自分で商品を選ばなくてはいけないなどのデメリットもあります。対面保険にてFPに家庭のお金や必要な保障について相談できるというのも良い選択肢の一つではあるので、ネット保険のメリット・デメリットを理解しながら、自分に合った保険の入り方を選択しましょう。

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