2022/01/12

保険の見直しタイミングとは

保険を見直すべきタイミングについて解説します。生命保険をはじめとした保険は一度入ればそのままでよいのではなく、タイミングを見て見直す必要があります。保険の見直しが必要な理由から、見直すべきポイント、おすすめの見直しタイミング、保険を見直す際の注意点までわかりやすく解説しますので、参考にしてください。

保険の見直しとは

保険の見直しとは、現在入っている民間の保険を現在のライフスタイル・ライフステージに合わせて最適化させることです。見直しの方法としては新しく保険に入る、現在入っている保険を解約して他の保険に加入する、現在入っている保険に特約を追加する、保険金額を増減するといった方法があります。

保険の見直しが必要な理由

ライフステージごとに必要な保障が変わるから

保険とは、人生の様々なリスクに備えるために加入するものです。そのリスクは年齢やライフスタイルによって変化していきますので、その変化に応じて保険も見直す必要があるということです。例えば独身のときに備えるべき保障と、結婚し小さな子どもがいるときに備えるべき保障は全く異なります。独身のときに入った保険をそのままにしておくのではなく、タイミングに応じて必要な保障をカスタマイズしていく必要があるのです。

常に商品は進化しているから

毎年、各保険会社から新しい保険商品が続々と登場しています。また、保障の対象となる病気の治療方法についても年々進化しています。新しい保険商品は新しい治療方法にも対応しているのに対し、もし自分が入っている保険が10年以上前の商品であれば、対応していない保障が出てきてしまうかもしれません。保険は常に進化しているので、最新の保障内容を受けるためにも定期的な見直しが必要となります。

また、保険の見直しをして新しい商品に変えることで保険料が安くなることもあります。保険料が家計の負担だと感じている場合は特に、最新の商品で保険料を抑えられるものがないか探してみるとよいでしょう。

保険の見直しポイント

保険の種類・保障金額・保険期間を見直す

保険を見直す際にまず重要なのは、現状入っている保険の内容を把握して種類が合っているかを見直すことです。保険の種類とは、例えば生命保険であれば定期保険か、終身保険か、収入保障保管かなどの違いです。終身での保障が必要なのか、子どもが独立するまでの定期で保障が必要なのか、また必要な保障金額はまとまった一時金なのか、生活費に使える年金タイプなのか…など、その時のライフスタイルに合わせて選ぶ必要があります。また生命保険と医療保険など複数の保険に入っている場合は、保障の内容が被ってしまっているケースも多くあります。特に特約の内容など、同じ内容が重複していないかは必ず確認しましょう。

保険金受取人を見直す

保険金の受取人に関しても、重要な見直しポイントです。例えば独身のときに保険に加入していた場合、保険金の受取人を親に設定している人も多いでしょう。しかし結婚したり子どもができたりしたら、状況に応じて受取人を変更する必要があります。また、保険でもらえるお金(死亡保険金、満期保険金、解約返戻金など)はいずれも課税対象となっており、保険金の受取人を誰に設定するかによって税金の種類や課税額が変わってきます。受取人の設定が適切かどうかは必ず見直すようにしましょう。

※妻と子がいる人が保険に加入した場合、保険金受取人によってかかる税金は以下のように変わります。

契約者 被保険者 保険金受取人 かかる税金
妻か子 相続税(非課税の適用あり)
妻子以外(法定相続人以外) 相続税(非課税の適用なし)
所得税・住民税
贈与税

おすすめの保険の見直しタイミング

結婚

結婚を機に保険に加入した、という人は多いのではないでしょうか。生命保険文化センターの調査を見ると、生命保険の年代別加入率は20代で59.2%ですが、30代になると82.6%と大幅に上がり、加入率が8割を超えます。厚生労働省のデータによると令和元年の平均初婚年齢は夫 31.2歳、妻 29.6歳となっているので、30歳前後で結婚した際に保険に加入するという人の割合が多いことが伺えます。

守るべき人ができたことで生命保険に加入するという場合は、独身時代に入っていた医療保険などと保障内容が被っていないかをよく確認する必要があります。例えば、どちらの保険にも入院保障がついていて過剰な保障になってしまっているというケースなどはよくありますので、医療保険と生命保険の保障内容はよく確認するようにしましょう。また、独身時代から生命保険に加入していた場合は保険金受取人が親になっているケースが多いので、結婚した際には受取人を妻に変更する手続きも忘れないようにしましょう。

参考:令和元年度「生活保障に関する調査」(生命保険文化センター)

妊娠前

子どもを持ちたいという希望がある場合には、妊娠する前に保険の見直しをすることをおすすめします。なぜなら異常妊娠・異常分娩などを保障してくれる医療保険は、妊娠してからの加入ができないことがあるからです。妊娠・出産にかかわることは基本的に保険適用外ですが、切迫早産、帝王切開など異常妊娠・異常分娩であった場合には保険の対象となる場合があります。医療保険によっては女性疾病特約といって異常妊娠・異常分娩であった際に手厚く保障をしてくれるという特約もあります。妊娠・出産に関して思わぬ出費がかさんでしまったということがないように、保険を検討する場合は妊娠前に加入しておくようにしましょう。

参考記事:『妊娠・出産費用は医療保険でカバーできる?』

離婚

万が一離婚してしまった場合にも、保険を見直す必要があります。保険金の受取人を配偶者にしていた場合は別の人に変更したり、扶養者がいるかいないかによって保障内容も手厚くしたり減らしたりしなくてはいけません。また母子家庭・父子家庭となる場合は保険の見直しとともに公的な助成制度への申請も忘れないようにしましょう。離婚時にはやることがたくさんありなかなか気力が湧かないかもしれませんが、重要なことですのでしっかりと見直しの時間を取るようにしましょう。

マイホーム購入

マイホーム購入のタイミングも、保険を見直すべきタイミングと言えます。住宅購入時は住宅ローンを組む人がほとんどだと思いますが、住宅ローンを組む際には団信(団体信用生命保険)と呼ばれる保険に加入することが義務となっています(一部義務ではない金融機関もあります)。団信に入ると、契約者が万が一死亡もしくは高度障害状態になってしまったときに残債が保険金から支払われるため、遺された家族が住居の心配をする必要がなくなります。すでに生命保険に加入している場合は、家族の住居費としている保障額を減額するなどの検討が必要となりますので、団信の保障内容と併せてよく確認しましょう。

子どもの独立

子どもが独立すると、生活費や学費など子どもに対してかかっていた費用が大幅に少なくなります。子どもの生活費分も保障金額に加えていた場合、保障額を減らすなどの対応を考えるべきタイミングです。ただし、死亡保険金は減らしてよいタイミングではありますが、自身の年齢も上がっているため医療保険などの保障はより充実させる必要がある場合もあります。必要な保障まで減らしてしまうことのないよう、慎重に検討するようにしましょう。

その他:誕生日、契約の更新時

保険によっては、契約者の誕生日が来て年齢が上がるごとに保険料が更新されるタイプのものや、3年や5年など定期的な契約更新の際に保険料が見直されるタイプのものなどがあります。基本的に年齢が上がると保険料も上がっていくため、このタイミングで保険を見直すというのもよい方法です。上がっていく保険料と保障内容が釣り合っているか、無理なく保険料を払い続けていけるか、保険料更新のタイミングごとに検討してみましょう。

保険を見直す際の注意点

無理なく払える保険料であることが前提

近年、様々なリスクに対する保障が特約などで付けられるようになり、保険の選択肢は広がってきています。たくさんのリスクに備えられるようになるというのはもちろんよいことですが、保障を追加していくということは保険料がその分上がっていくということです。保険の営業に様々なリスクの可能性を話されると不安になってしまう人もいるかもしれませんが、リスクへの不安から様々な保障を追加してしまうと、日々支払う保険料が負荷となってしまう場合があります。まずは前提として自分が無理なく払える保険料はいくらまでかというのを決めておくとよいでしょう。

安易に解約を行わないようにする

保険の見直しをした結果今の保険が自分に合っていないと判断したとしても、安易に解約してしまうのは危険です。解約のタイミングによっては解約返戻金など戻ってくるお金が非常に少なくなり、無駄が多くなってしまう可能性があります。また、健康状態や年齢によっては新しく入ろうと思っている保険に加入できない可能性もあり、そうなると保険に入っていない空白期間が生まれてしまいます。保障が受けられない期間が発生してしまわないよう、現在加入している保険の解約を検討する場合は解約時期に充分注意しましょう。

保険の転換は慎重に

保険の転換とは、現在契約している保険の解約返戻金を頭金として、同じ保険会社の別の保険商品に加入することです。保険会社の営業によっては見直しの相談をすると転換を進められる場合がありますが、転換には注意が必要です。一見お得なように見えますが現在加入している保険の解約返戻金は受け取れなくなりますし、人によってデメリットが大きいケースもあります。転換を検討する場合はデメリットもよく理解した上で、メリットが大きいと判断した場合だけ行うようにしましょう。

保険の見直しは忘れずに行おう

保険を見直すべきタイミングについて解説しました。ナビナビ保険が行った調査によると、自身が加入している保険の保障内容を把握していますか?という質問に対し、把握できていると答えた人は44.9%、一部は把握できていない・把握できていない・把握できているかわからないと答えた人は合わせて55.1%と半数以上が自身の保険の保障内容を把握できていない可能性があると答えています。まずは現状の保障内容を理解していないと見直しもできないので、まずは現状の保障内容をしっかり把握するようにしましょう。自分では理解が難しいという場合は、無料でFPが相談を受けてくれる保険代理店などもありますので検討してみてください。


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