2021/07/30

第二新卒の転職におすすめの転職エージェント・転職サイト

第二新卒の転職活動で本当に使えるおすすめの転職エージェント・転職サイトを紹介します。主に新卒入社後3年以内での転職希望者を対象に、転職活動の際に押さえておきたいポイントや転職エージェント・転職サイトの効果的な使い方・選び方、各社の比較や特徴、合わせて使いたいサービスも紹介します。

第二新卒の転職を成功させるためのポイント

一般に第二新卒とは、新卒で入社後3年の間で転職をする人のことを指します。厚生労働省が公表している「平成27年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況」によると、新規大卒就職者の30%以上が就職後3年以内に離職しています。

第二新卒は忍耐力に欠けるといったネガティブなイメージもありますが、転職が当たり前となり、キャリアに対する時間軸が短くなった現在では前向きな選択肢のひとつとして捉えられています。企業も若くて社会人経験のある人材として、採用に積極的な姿勢を見せています。

転職を成功させるために転職エージェントを使用するメリットや選ぶポイントは基本的に同じ(参考:『転職エージェント・転職サイトおすすめ11選【利用するメリット・選び方・効果的な使い方まで】』)ですが、特に第二新卒では以下のような利点があります。

・転職サイトなどでは非公開の求人情報を含め、幅広い選択肢の中から企業を選ぶことができる。

・転職サイトからの応募では落ちてしまう企業でも、書類選考が通過することがある。

・第二新卒にとってネックになりやすい書類選考や面接に対するサポートが受けられる。


新卒での就職先が納得いかずに転職を考えている人にとっては第二新卒は大きなチャンスで、新卒の時に入れなかった企業に入ることができる可能性もあります。

第二新卒に限らず、20代の転職でありがちなのは、身近に転職した知り合いから紹介された転職エージェントだけを頼りに転職活動を進めてしまうことです。複数の転職サイトや転職エージェントを使用するなど広い視野を持って転職活動をすることが重要です。


実際に転職活動をする際は以下のように転職サイト・転職エージェントを利用して転職活動を進めていくのがおすすめです。

1. 転職サイトに登録して情報収集する。

2. 転職エージェントにできれば3社以上は登録する。

3. 上記のメリットなどを参考にしつつ、担当のキャリアアドバイザーを見ながら、相性の良い転職エージェントを最終的に1〜2社選ぶ。


以上のことを踏まえ、第二新卒の転職活動の際におすすめの本当に使える転職エージェント、転職サイト、合わせて使いたいサービスを紹介します。

第二新卒におすすめの転職エージェント

1. リクルートエージェント

『リクルートエージェント』は、業界最大手の転職エージェント。圧倒的な求人案件数が最大の魅力です。すべての年代、年収レンジに対応してくれます。選択肢の広さは第二新卒にとって非常に重要なので、転職を考える場合必ず登録しましょう。

さすがリクルートという感じの営業力が強めの担当者も多く、第二新卒であっても心強いサポートが受けられます。一方で営業力の強さに乗せられて担当者の言いなりになり、エージェント都合の案件を掴まないように注意しましょう。

後述する転職サイトの『リクナビNEXT』には「第二新卒特集」もあり、数多くの求人が用意されています。連携も便利なので、合わせて登録しましょう。まずはこの2セットを登録して間違いありません。

2. dodaエージェントサービス

『dodaエージェントサービス』は業界2番手の転職エージェント。第二新卒の求職者に対しても、幅広く案件を持っています。日系大手のハイキャリアの20代の転職検討者(第二新卒含む)には、『リクルートエージェント』と『dodaエージェントサービス』を併用している人も多いです。

キャリアアドバイザーには若い人が多く、不安に思う人もいれば気楽に相談ができるという人もいます。年収査定やキャリア診断、履歴書添削など、サポートも手厚いです。

転職サイトの「doda」も企業の人気ランキングなど独自のコンテンツが多く、合わせて利用するのが良いでしょう。

3. マイナビジョブ20's

『マイナビジョブ20's(ジョブ トゥエンティーズ)』は、新卒向けメディアの「マイナビ」で知られる株式会社マイナビが運営する20代に特化した転職エージェント。求人の数自体は多くありませんが、その分第二新卒向けに最も特化した転職エージェントです。

応募前の適性診断なども実施していて、応募前から選考段階まで丁寧にアドバイスをしてくれます。第二新卒の就職に関する理解が深く、就業1年未満の人限定のセミナーが開かれたりと、転職活動初心者に対するサポートが手厚いです。入社して間もない時期になんとなく転職を考えた時でも気軽に相談できる転職エージェントです。

第二新卒での転職を考えている人の中でも、入社1年以内であったりと、就職期間が短い人には特におすすめの転職エージェントです。

4. マイナビエージェント

『マイナビエージェント』は先ほど紹介した『マイナビジョブ20's(ジョブ トゥエンティーズ)』よりも幅広い案件を扱っています。

『マイナビエージェント』は20代に特化しておらず、30代以降の転職にも対応している転職エージェントですが、新卒領域で圧倒的な実績があるマイナビなだけあり、転職領域でも20代や第二新卒に強いです。

年収400万円から600万円程度の求人案件が多く、第二新卒であっても入社2〜3年であったり、ある程度のスキルを持つ人にはこちらがおすすめです。

5. パソナキャリア

『パソナキャリア』は、業界3番手パソナの転職エージェント。転職初心者へのサポートに力を入れていて、転職初心者には最初にキャリアカウンセリングを受けることを積極的にすすめているため、第二新卒にはおすすめの転職エージェントです。キャリアカウンセリングでは気軽に転職活動の悩みや疑問を相談でき、自己PRやスキルの明確化までしてくれます。

女性の転職にも力を入れていて、女性であればよりおすすめです。希望すれば女性のキャリアアドバイザーも指名することができます。全体的に落ち着いた雰囲気で、丁寧な対応をしてくれるキャリアアドバイザーが多いです。

6. type転職エージェント

『type転職エージェント』は東京を中心とする一都三県に豊富な求人を持つ老舗の転職エージェントです。営業職の求人に強いです。

一都三県に求人を限定し長年サービスを提供する老舗エージェントであるため、日系企業を中心に数多くの優良案件を保有しています。また、地域を限定しているため、一人一人に時間を割いた丁寧なサポートが期待できます。

東京付近に転職先を考えていて、丁寧なサポートを希望する人におすすめしたい転職エージェントです。ただし、案件に偏りがあるのも事実で、地方の方や、なるべく多くの業界を検討したい第二新卒の人にはまずはこれまで紹介してきた大手の転職エージェントに登録することをおすすめします。

7. spring転職エージェント

『spring転職エージェント』は外資系企業であるアデコグループの転職エージェント。グローバル企業の強みを生かした求人やサポートが強みです。

『spring転職エージェント』の一番の特徴は、面談希望者を断らずに必ずキャリア面談してくれることです。第二新卒向けの求人案件の数はこれまで紹介してきた転職エージェントほど豊富ではありませんが、質は高いです。

第二新卒の転職でも、年収レンジが400万円〜600万円程度で、日系大手や外資系に転職を考えている方は大手のエージェントと併せて利用してみても良いでしょう。

8. ハタラクティブ

『ハタラクティブ』は第二新卒だけでなく、既卒者、フリーターなど若年層の転職に特化している転職エージェント。未経験歓迎の求人を多く取り扱っています。

利用者の半数近くが20代前半であり、連絡にチャットツールを用いるなど若年層に向けた転職支援サービスを展開しています。経歴書の書き方から面接対策まで手厚いサポートが受けられ、他のエージェントでは案件の紹介を受けられなかった人など転職に不安を抱えている人にも親身なサポートがあります。

未経験からの転職に力を入れている分、高い収入の求人を期待する人にはおすすめできません。また首都圏に案件が集中しているため、地方での転職を希望する人は大手のエージェントやその地方に特化したエージェントの利用をおすすめします。

未経験の業界への転職を目指す方、自分のキャリアに自信のない方におすすめです。

第二新卒におすすめの転職サイト

1. リクナビNEXT

『リクナビNEXT』はリクルートが運営する最大手転職サイト。転職を考えたらまずは『リクナビNEXT』に登録するという方も多いと思いますが、それで問題ありません。機能も充実しているため第二新卒には特におすすめです。

第二新卒特集ページもあり、そこで多くの求人を見ることができます。非常に数が多いため前述の『リクルートエージェント』と併用すると良いでしょう。また、オファー機能では第二新卒向けのスカウトも届くことが多いため、効率良く転職活動を行うためにもこちらもチェックしておきましょう。

第二新卒で転職を考えたら、まずは『リクナビNEXT』と『リクルートエージェント』をセットで登録しておけば間違いありません。

2. キャリトレ

『キャリトレ』はビズリーチが運営する20代の若手向けの転職サイト。簡単に登録できる上、使いやすいアプリもあります。求人案件もベンチャーから外資系企業までと幅広く、毎日レコメンドされる求人の中から興味があるものを選択していくと、より自分に合った求人がレコメンドされるようになります。

第二新卒での転職を考えているが、まだエージェントを利用するほどではないなと感じたら、とりあえず登録してみて、どのような求人があるのか把握してみましょう。その上で、実際に転職を決意したら『リクルートエージェント』などの大手の転職エージェントと併用していくのがおすすめです。

3. Green

『Green』はIT・WEB業界に強い転職サイト。スタートアップやメガベンチャー系の求人に強いです。案件が多いのが特徴で第二新卒にもおすすめできます。検索や気になる企業へのコンタクトが簡単にでき、企業への連絡用にテンプレが用意されているなどサイトの使いやすさに定評があります。

第二新卒で、IT・Web業界やスタートアップ・ベンチャーを中心に転職を考えているのであれば、登録しておくべきです。

4. Wantedly

『Wantedly』はスタートアップ(ベンチャー)企業への転職を考えているなら必ず登録しておきたいサービスです。多くのスタートアップ(ベンチャー)企業が利用しており、転職サイトには掲載しないで『Wantedly』にだけ掲載しているという企業も多いです。気軽に話を聞きにいくというスタンスで採用担当者と面談ができます。

企業側の目線だと、以前は一部の尖った能力の高い求職者が登録しているサービスという認識だったのですが、最近では認知度も拡大し幅広い求職者が登録しているという認識になってきています。そのため、「気軽に話を聞きにいく」というスタンスだと、そもそも面談ができないケースや、面談しても双方にとって無駄な時間で終わってしまうケースも多いです。

経歴やスキルに自信がない場合であれば、「なんとなくスタートアップ(ベンチャー)」ではなく、ある程度は準備した上で面談まで進んだ方がより効率的な転職活動ができるでしょう。

年収イメージやポジションが分からないのが『Wantedly』の不便なところではありますが、第二新卒や既卒者でも歓迎している企業が多く掲載されています。上記の点に気をつけて、色々な企業を見てみることをおすすめします。

第二新卒で合わせて使いたいサービス

1. OpenWork(旧Vorkers)

『OpenWork(旧Vorkers)』は国内最大級の社員による口コミサイト。綺麗で分かりやすいサイトデザインで、口コミをもとにした企業のスコア(点数)やグラフが特徴的です。社員の年齢・職種ごとの年収や残業時間、転職者の離職理由など、リアルなデータを見ることができます。

第二新卒での転職の場合、少なからず新卒で入社した企業に対してネガティブな要素があるものです。そのあたりを中心に、口コミも活用すると良いでしょう。

2. 転職会議

『転職会議』はアルバイト情報サイトなどを手がけるリブセンスが運営する口コミサイト。会員登録後、自分の企業の口コミを投稿するか、有料会員になることで企業の口コミを見ることができます。

20代の投稿も多く、第二新卒の転職時にはそれなりに役に立つ口コミも多いでしょう。『OpenWork』同様、気になっている点や年収の上がり方のイメージを見ておくのがおすすめです。

3. ミイダス

『ミイダス』は、パーソルグループ(旧インテリジェンス)の転職サービスです。5分程度の簡単な入力で、すぐに適正年収が分かり、求人のオファーも来ます。

第二新卒での転職で自分の適正年収はどれくらいで、どういった年収レンジのオファーが来るのかというのを把握するためだけにも使えます。

第二新卒の転職活動で意識しておくべきこと

第二新卒での転職活動はネガティブなイメージによる不安もあるかもしれませんが、決断を早めることは決して悪いことではありません。たしかに、ネガティブな要素もありますが、「とりあえず3年」などといった言葉に惑わされる必要もありません。

第二新卒の転職では、まずは、企業側が第二新卒に対してどのようなポジティブなイメージとネガティブなイメージがあるかを考えてみることが大切です。


第二新卒に対するポジティブなイメージは、

・一定の社会人経験を積んでいるため社会人としての初歩的な動作などの育成の時間が短縮できること

・特定の企業の色に染まっておらず可能性があること

・新卒と同じような年収で採用できること

などが考えられます。


一方で、第二新卒に対するネガティブなイメージは、

・忍耐力がなく、すぐに辞めてしまうのではないか

・無駄に社会人経験を積んでしまっていて、新卒よりも扱いづらいのではないか(スキルがないのにプライドは高いのではないか)

などが考えられるでしょう。


こうした企業側のイメージを踏まえた上で、伝えるべき自分の強みや、「言ってはいけないこと」も認識しておきましょう。

場合によっては、最終的に「転職しないで今の会社に留まる」という選択肢もあることも覚えておくべきです。将来のキャリアを見据え、数多くの選択肢の中から自分が納得いく道を選びましょう。

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