2021/07/30

30代の転職におすすめの転職エージェント・転職サイト

30代の転職活動で本当に使えるおすすめの転職エージェント・転職サイトを紹介します。年収レンジ500万円〜1,500万円の方の転職活動を想定しています。30代の転職を成功させるために押さえておきたいポイントや転職エージェント・転職サイトの効果的な使い方・選び方、各社の比較や特徴などを紹介します。

30代の転職を成功させるためのポイント

30代以降のキャリアはそれまでの実績・経歴、専門性で決まることがほとんどです。したがって、30代の転職では以下のポイントを押さえることが重要です。


・将来のキャリアのゴールを意識した上で転職先を決めること。

・基本的にはこれまでのキャリア延長線上にある仕事を選ぶこと。キャリアのゴールが今とは違うところにあり、畑違いのキャリアを選択する場合はラストチャンスだと思うこと。

・年収を上げることにこだわること。


これらのポイントを押さえるためにも、30代の転職活動では20代の時以上に転職エージェントを使うメリットが大きくなってきます。転職エージェントを使うメリットや、転職エージェント選びのポイントの基本は同じ(参考:『転職エージェント・転職サイトおすすめ11選【利用するメリット・選び方・効果的な使い方まで】』)ですが、30代では特に、以下の点を重視して転職エージェントを選ぶべきです。


・将来のキャリアのゴールを共有して、そのゴールに向かっているような求人案件を提案してくれること。

・これまでのキャリアの延長線上にある(ステップアップになる)求人案件を提案してくれること。将来のキャリアのゴールを達成するためには、場合によっては畑違いの求人案件まで提案してくれること。

・今の自分の価値を客観的・フェアに教えてくれて、かつ年収を上げる交渉をきちんとしてくれること。


30代にもなると、仕事ができる人ほど目の前の仕事に忙しく、優秀なキャリアアドバイザーが横にいるだけで、転職活動が圧倒的に楽になります。20代の転職活動の時とは違い、『リクナビNEXT』や『doda』といったいわゆる普通の転職サイトを使う必要性も少なくなってきます。また、知人づてのリファラル採用などからの転職可能性も高くなってきます。以下のように転職活動を進めていくのがおすすめです。


1. 『ビズリーチ』などの登録型ヘッドハンティング・スカウトサービスのような転職サイトに登録する。年収が600万円以下であれば、『リクナビNEXT』などの転職サイトも登録して情報収集する。

2. 気になる業界や企業に勤めている友人がいれば、積極的にコンタクトを取り情報収集する。リファラル採用の可能性がないかも探る。

3. 転職エージェントに3社以上登録する。特定の業界や職種が決まっていれば特定業界に特化した転職エージェントも合わせて登録する。

4. 担当のキャリアアドバイザーを見ながら、相性の良い転職エージェントを最終的に1〜2社選ぶ。


以下では30代の転職活動の際におすすめの本当に使える転職エージェント・転職サイトをご紹介します。

30代の転職で必ず使っておくべき転職エージェント・転職サイト

1. ビズリーチ

30代で年収600万円以上であれば、まずは『ビズリーチ』への登録がおすすめです。30代〜40代のハイクラス転職者が主なユーザー層であり、登録するとヘッドハンター(転職エージェント)や企業からスカウトが届きます。

年収700万円以上であればそれなりのスカウトが届くはずです。実際のスカウトはヘッドハンターの比率が80〜90%程度のイメージです。ひとつ問題があるとすれば、登録しているヘッドハンターが多種多様なこと。あくまでハイクラス転職者向けのヘッドハンターが登録しているプラットフォームのため、ビズリーチ上で相性の良いヘッドハンターを見つけるにはそれなりに根気がいることも多いです。

スカウトの内容で今の自分の市場価値もなんとなく知ることもできるので、転職後も定期的にチェックしてみるのがおすすめです。

2. リクルートエージェント

『リクルートエージェント』はどの年代、どの年収レンジにもおすすめですが、30代でもまず登録しておいて間違いない転職エージェントです。

圧倒的な求人案件数で、ここでしか見つからない案件も多いです。特に30代以降だと、それまでのキャリアを活かした特定業界の特定のポジションの案件が見つかることもあります。

また、年収700万円程度を目安に、ハイクラス・高年収領域専門の担当者がつき、年収800万円以上の案件を多く紹介してくれます。

年収600万円以下であれば『リクナビNEXT』との併用もおすすめです。

3. JACリクルートメント

外資系企業や日系大手のグローバルポジションも転職先の候補にあるのであれば必ず登録しておきたいのが『JACリクルートメント』です。

外資系に限らず、年収800万円以上の求人案件も豊富です。マネジメントポジションも多いので、30代中盤以降のマネジメント経験のある年収700万円以上の方であれば登録しておくべきです。

4. 特定業界特化型転職エージェント

30代の転職では、将来のキャリアのゴールをぼんやりとでも考え始め、そのゴールに向かったキャリアを選択していくと同時に、これまでのキャリアの延長線上にあるキャリアを選択することが多いです。

そのため、特定の業界や特定の職種に絞って転職活動をすることも多く、その際には特定業界・職種に特化した転職エージェント・転職サイトも合わせて利用するべきです。

参考記事:『コンサル業界への転職におすすめの転職エージェント・転職サイト10選

30代の転職で合わせて使いたい転職エージェント・転職サイト

1. キャリアカーバー

30代で年収600万円以上であれば、『キャリアカーバー』も『ビズリーチ』と合わせて登録しておきたい登録型ヘッドハンティング・スカウトサービスです。

完全にスカウトを待つのではなく、ヘッドハンターをこちらから選べることができるのは『ビズリーチ』との大きな違いです。通常の転職エージェントでも、こちらからキャリアアドバイザーを選ぶことは基本的にはできないので、これまでの転職活動でキャリアアドバイザーに不満が多い方は一度『キャリアカーバー』に登録して自分でキャリアアドバイザーを選んでみるのもおすすめです。

2. dodaエージェントサービス

『リクルートエージェント』のような大手総合型転職エージェントをもう一つ選ぶのであれば、『dodaエージェントサービス』がおすすめです。

大手はもちろんのこと、中堅企業の案件も幅広く取り扱っており、特に30代前半で年収600万円以下の方であれば、『リクルートエージェント』と合わせて登録しておくべきです。

また、『dodaエージェントサービス』でも年収800万円以上の求人に特化したハイクラス・管理職向けの『dodaエグゼクティブ』というのが存在し、一定年収以上であればこちらに案内されます。

3. リクナビNEXT

年収600万円以下の方であれば『リクナビNEXT』も登録しておくのがおすすめです。気になった求人案件があれば、そのまま応募するのではなく、『リクルートエージェント』などのエージェント経由で応募するようにしてください。

また、年収レンジに関係なく、自分でもある程度幅広く業界や職種を見ておきたいという方も登録しておくと良いでしょう。大手の転職サイトは、登録するとどうしても大量のDMが届き、鬱陶しいので、とりあえず『リクナビNEXT』だけ登録しておけば問題ないと思います。

4. Spring転職エージェント

年収が届かなかったり、転職回数が多かったりすると転職エージェントによっては面談を希望しても断られることがありますが、面談希望者を断らないことで有名なのが『Spring転職エージェント』です。

日本ではそこまで知名度が高くありませんが、世界最大の人材企業アデコの転職エージェントなだけあり、30代向けの求人案件も幅広く取り扱っています。ハイクラスの案件も多いですが、どちらかというと、年収400万円〜600万円のレンジの方におすすめです。

『Spring転職エージェント』のキャリアアドバイザーは、企業側の担当も一緒に行っているため、選考企業の情報などもすぐに伝えてもらえるのも良い点です。ただ、メリットの裏返しでもありますが、誰とでも面談し企業側の担当も一緒に行っていることもあり、一人一人の求職者への対応にはばらつきが出てしまいます。積極的にキャリアアドバイザーとコンタクトを取るか、そういうものだと割り切って付き合うのが良いでしょう。

5. Wantedly

30代でスタートアップ(ベンチャー、IT・Web業界)企業への転職を考えているなら必ず登録しておきたいのが『Wantedly』です。『リクナビNEXT』などの転職サイトにも掲載せずに、『Wantedly』にだけ掲載しているというスタートアップ企業もあります。

担当者に気軽に話を聞きに行くという軽いスタンスで応募できるため、まずは話を聞いてみるという感じで利用してみても良いでしょう。スタートアップ・ベンチャー業界では、リファラルによる採用の割合が高い企業も多いです。気になった企業の関係者に、「友人の友人」などがいれば一度紹介してもらって話を聞いてみるのも有効です。

30代で実績・スキルがあれば、登録しているだけでそれなりにスカウトも届きます。ただ、『Wantedly』では、企業のVisionや想いなどといった部分が全面に押し出されていて、具体的な年収やポジションが実際に企業に行って話してみないとわからないという難点もあります。「まずは気軽に話を聞いてみる」というのであれば良いのですが、志望度も高い場合などは、一度転職エージェントに相談してみるのが良いと思います。

合わせて使いたいサービス

1. ミイダス

転職を考えたらまずは『ミイダス』で、今の自分の適正年収を簡易的にチェックしてみるのがおすすめです。5分〜10分程度で終わる簡単な入力で、すぐに適正年収がわかり、それに合わせてすぐに求人オファーも届きます。

『ミイダス』内で適性検査も手軽に受けられ、自分の志向性の確認もできます。マネジメント資質がどの程度あるのかをはじめ、職種ごとの適正や、自分が上司だった場合と部下だった場合の傾向なども分かり、適正年収同様、参考程度に確認すると面白いです。

2. 転職会議

『転職会議』や『Vorkers』などの口コミサービスを使って、事前に気になる企業の口コミもチェックしておきましょう。口コミサービスではなかなか表には出てこない内情も知ることができるので、企業の雰囲気をなんとなく知るのに使えます。口コミサービスはあくまで参考程度に使い、本当に気になる企業であれば、できれば実際の社員や元社員などに何人か直接会って話を聞くのがベストです。

30代はキャリアのゴールを意識して転職活動をするべき

30代の転職活動では、キャリアのゴールを意識し、年収を上げることにこだわることをおすすめします。

特に年収は一度上げるとなかなか下がることはないので、その先の転職活動でも満足できる年収レンジでの転職がしやすくなってきます。

一方で、年収は一度上がってしまうと、なかなか年収を下げてまで転職するという選択も取れなくなってくるものです。実績やスキルが伴わないままだと、その先の転職先が見つからないということにもなりやすいので注意が必要です。

目先の年収アップにこだわることは重要ではあるのですが、それ以上に転職先でどのような成果が出せるのかということを意識して転職活動を進めることが大切です。

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