2022/06/24

日系大手企業からコンサルティングファームへの転職事例集【独自調査】

日系大手企業から、何を求めてコンサルティングファームへ転職するのか。
転職の動機から年収推移まで、実際の事例を紹介します。

いずれも20代でコンサルティングファームへ転職

これから紹介する方々は、いずれも20代で日系大手企業からコンサルティングファームに転職しています。

証券、メーカー、銀行、公務員と幅広いケースを取り上げました。

この記事で取り上げる方々の概要

転職前(勤務先・年収) 転職後
野村證券・550万円 アクセンチュア・580万円
キーエンス・1,500万円 BCG・1,075万円+業績給+退職ボーナス
あおぞら銀行・680万円 デロイト トーマツ コンサルティング・800万円
東京都職員・550万円 アビームコンサルティング・700万円
東レ・500万円 デロイト トーマツ コンサルティング・620万円
消費財メーカー・770万円 A.T.カーニー・800万円+サインオンボーナス

野村證券 → アクセンチュア


転職前 転職後
勤務先 野村證券 アクセンチュア
年収 550万円 580万円
等級・職位 初級職 アナリスト

(本人コメント)

野村證券を3年で辞めました。野村での仕事自体好きではなかったのと、もっと顧客のためになることをしたいと考えて転職しました。

退職時の年収が残業代込みで550万円で、アクセンチュアの人事とは年収580〜600万円で交渉して580万円に着地。

野村證券時代には寮に月5,000円で住めていたのがアクセンチュアでは補助等何もなかったため、キャッシュフローは悪化しましたね。

キーエンス → ボストン コンサルティング グループ(BCG)


転職前 転職後
勤務先 キーエンス BCG
年収 1,500万円 1,075万円+業績給+退職ボーナス
等級・職位 グレード4 シニアアソシエイト

(本人コメント)

キーエンスはグレード4のアッパーというところで退職しました。同期内でも昇進は早い方だったと思います。年収は1,500万円くらい。
待遇は素晴らしい一方仕事は単調で、自分の成長に繋がるか疑問を感じ、新しいことや大きなことをしたいと考えて転職することにしました。
社内ではもう少し待ってくれと言われ続けましたが…

転職活動では複数のファームからオファーをいただきましたが、Tier1でかつ給与もよかったBCGに決めました。

BCGの待遇はベース1,075万円+業績給となりますが、厳密には退職ボーナスも付いていて実質1,500万円くらいです。
BCGはプロモーションクロック(昇進のタイムリミット)があり、2年半以内の昇進を求められています。
また、社内に転職相談窓口を持っているのも日系企業にはない特徴です。

あおぞら銀行 → デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)


転職前 転職後
勤務先 あおぞら銀行 DTC
年収 680万円 800万円
等級・職位 アソシエイト コンサルタント

(本人コメント)

日系大手の昇進・昇給スピードに嫌気がさしてあおぞら銀行を辞めました。
アソシエイトと呼ばれる主任・係長クラスで年収680万円に月6万円の家賃補助が加わり、退職時の実質年収は750万円ほどでした。

DTCにはそこから少し上がった800万円で入りました。これは当時のコンサルタントの年収の上限に近かったと思います。
コンサルタントからシニアコンサルタントに昇進するのに2年くらい、さらにマネージャーへの昇進に3年くらいかかりました。

DTCのマネージャーの年収が1,400万円ほどで、銀行にいるのと比べて早く出世できて年収も上げられているのでいい判断だったと思います。

東京都職員 → アビームコンサルティング


転職前 転職後
勤務先 東京都職員 アビームコンサルティング
年収 550万円 700万円
等級・職位 主事 コンサルタント

(本人コメント)

給与がもう少し欲しかったのと、仕事内容を正当に評価される環境に身を置きたかったため転職しました。

東京都では残業の多い部署にいて、毎月残業代で十数万円出ていました。部署によっては予算によって残業代に制約がありますが、本庁勤務だとほぼ無限に出ると聞いています。

アビームにはコンサルタントとして年収700万円ほどで入社しました。最初は試用期間として位置付けられており、その後はシニアコンサルタントに昇進して年収は850万円くらいになりました。

東レ → デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)


転職前 転職後
勤務先 東レ DTC
年収 500万円 620万円
等級・職位 G1 ビジネスアナリスト

(本人コメント)

東レには1年半しかいませんでした。いわゆる伝統的日系大手が自分には合わなかったのだと思います。
一番下の等級で、退職時年収もボーナス入れて500万円ちょっと。

DTCには第二新卒的な位置付けで入り、ビジネスアナリストというこちらも一番下の職位からのスタートでした。年収は賞与込みで620万円。

結局DTCではマネージャーまで昇進して、その後転職しましたが現職では年収1,700万円ほどです。
今も東レに残っていたら、おそらく年収は半分程度だったと思います。

消費財メーカー → A.T.カーニー


転職前 転職後
勤務先 消費財メーカー A.T.カーニー
年収 770万円 800万円+サインオンボーナス
等級・職位 リーダー級
シニアビジネスアナリスト

(本人コメント)

自社商品の販売予測の業務を行っていましたが、もっと面白い環境で給与も上げていきたいと考えて転職しました。

退職時の年収について、かなり異例なことだと思いますが辞める旨を話したら630万円ほどだったのが770万円までザクっと上がりました。まあ、それでも辞めましたが…

A.T.カーニーにはシニアビジネスアナリストとして年収800万円+サインオンボーナス(転職祝い金のようなもの)150万円で入社しました。
福利厚生はまったくないのですが、年間25万円まで自身の教育研修に使える制度があるので、語学やMBAの足しにできます。
今はアソシエイトに昇進して、年収1,350万円くらいです。

余談ですが、入社したての人間はノンビラブル(Non-Billable)としてクライアントにプロジェクトフィーを請求できないものとして扱われ、戦力と見做されるとビラブルになるのですが、ノンビラブル期間が1年半を超えると、終わります。
プロジェクトにほぼ入れなくなり、無理、おしまいですとなります。

仕事の面白さや年収面での魅力はあれど、厳しさも持つコンサルティングファーム

ここまでの事例はいずれも20代で仕事の面白さや年収アップを求めてコンサルティングファームに転職し、比較的成功しているものばかりでした。

ただ一方で、A.T.カーニーのノンビラブルの話など、バリューを出せずにいると社内に居場所がなくなる厳しさもあるようです。

表出される機会はほとんどないでしょうが、まったく通用せず打ちのめされてファームを去っていく人も少なくないのでしょう。


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